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8位の男 2

「革命軍…?とかもあるらしいやんな…」 「反魔法主義の中でも派閥があるからな。 大まかには魔法を全排除したい派と、自分達にも魔法をっていう派だ。 革命軍は後者のようだが…こういったテロ行為を行う過激な連中は前者だ。」 反魔法主義の勢力は魔法を忌み嫌っている、と理事長も言っていて 魔法使いとそうでない人達にはなかなかに根深い問題がありそうだった。 「…結構重いというか…難しい話だなぁ…」 BLゲーム的部分だけ見ればお気楽なものかもしれないが、実際は地球と同じように様々な問題があるようだ。 実際にイオンも会社を立ち上げて活動しているうちに、そういった緊張感は伝わってきている。 現代日本でも政治や未来に対しての不安などは毎日感じていたものだが、内容やベクトルが違ってもどの世界でもそれはつきもので その世界のその時代に居なければ分からないような肌感覚というものを感じていた。 「でも、イオンの会社が作っとる道具は魔法使いじゃなくても使えるやろ? そういう人たちも暮らしが豊かになるんとちゃう?」 「じじ…自分も、そう思いますぞ…!」 イヴィトとヴェネッタは褒めてくれて、イオンは肩を竦めた。 元々魔法を持たない人達が考えたものですからね、と。 「まぁ…流石にiPhoneとかは再現難しいだろうけど… 魔法がなくてももうちょっと便利に暮らせるんじゃないかとは思っているよ…」 この世界の人間は明らかに便利な魔法という力を持っている割に、まだ宇宙にも行ったことがないらしいのだ。 それどころか車もないしクレジットカードもポケベルもないのである。 何もない所から金を生み出せるのに、未だに明かりはロウソクかランプだし、連絡手段が鳩か手紙か電話だし、その電話も地球では考えられないような複雑怪奇なものである。 地球で魔法が見つかった日には、速攻でSF漫画の世界みたいな事になるに違いない。

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