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8位の男 5

「ヴェネッタ先輩はイオンに票入れたん?」 「い、いや自分は…“レンシア様が選んだお相手なら…”という項目に…」 「なんだそのつまらん項目は…無効票と同じじゃないか…」 「でも正論やん?」 「非公式団体が正論など振り翳すな!」 3人は好き勝手喋りながら食事を取りに行ってしまい、イオンはため息を吐きながらも机の上を片付け始める。 ドラゴンは、ム?と首を傾けながら大きな瞳でじっとイオンを見つめてくる。 「まぁ…俺はどう言われても良いけどさぁ… レンシアさんが変な奴と結婚した!とか思われないようにしなきゃいかんよね…?」 結局イオンは生後数ヶ月の存在相手に愚痴ってしまい、 いや結婚とかはただの夢ではありますけども、とすぐに言い訳して1人で顔を赤らめる。 レンシアは今のところはああ言ってくれているけど、どう足掻いたって国の重要人物であることには変わりない。 彼はこれから先どんな選択をしても、 彼が選んだ事なのであれば応援してやらなければという気持ちに偽りはないのだ。 例えそれが自分にとって思わしくないものだったとしても。

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