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ドラゴンと魔法使い 4

「……今朝の新聞の内容、要約して伝えるな?」 彼の言葉にイオンは頷いた。 多分新聞を直接見るのは辛いだろうというイヴィトの配慮なのだろう。 「…たまたまエルメーザくんの様子を見に来ていた皇帝家付きの魔法使いと教師が発見した時 部屋は密室で、エルメーザくんとレンシーしかおらんやった。 エルメーザくんは倒れとって、レンシーはそれをただ泣きながら見てた…らしい。 …で、レンシーは睡眠薬の瓶を持っとった…紅茶に入れて飲ませたのかもしれない…と書いてあった。 次期皇帝暗殺未遂で現行犯逮捕…裁判は明日やけど… 求刑は極刑みたいや…」 「極刑……?」 イオンはその言葉に震えながらイヴィトの顔を見つめた。 だけど視界には何も入っていないようだった。 頭の中が真っ白で。 「婚約破棄された復讐なんじゃないかって言われとる… ローラのことも…、計画を知った同級生を刺して…、って…」 「そんな…わけ……」 「俺もそう思う…けど証拠がないんやと思う…」 レンシアがローラを刺すわけがない。 ジンシーバに轡を嵌めて檻に閉じ込めることだってしないだろう。 明らかに第三者の介入があるようだが、イオン達が駆け付けた時にはその誰かはもう逃亡した後のようだった。 「先輩なわけないでしょ!はめられたんだよ…!」 がしゃんと机が叩かれて、2人は同時にそちらを見た。

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