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僕らが出来る事 3

ドアがノックされて、振り返るとイヴィトが顔を出している。 彼は変な顔をして、ドアの隙間に顔を突っ込んだまま入ってこようとしない。 「イヴィト…?」 「…ローラ、具合…少しはマシになった?」 「騒がしい奴らが来てるんだろ?構わん。そう思って尺を繋いでいた所だ」 ローラはため息を溢している。 なんだろうと思いながらイオンが見ていると、イヴィトに続いてヴェネッタと、もう1人見知らぬ男が入ってきた。 スーツを着ている男はどうやら生徒ではなく大人のようで、スーツのジャケットはボタンがしまっていないしシャツもぎりぎりでボタンが留まっているようなわがままボディだった。 「いやー!これがかの有名なハートン学園…! 生きているうちに生で見れるとは光栄ですなぁ!」 男の喋り方に、絶対B.E.R会員だなと直感してしまうイオンだった。 「えーと…明日の裁判の弁護士さん。レンシーの…」 イヴィトは苦笑しながら男を紹介している。 「お初にお目にかかりまする!小生はエカルティと申します! 非魔法人ではありますが、此度の裁判は必ずやレンシアたそをお救いしたく存じますぞ!!」 「なんだぁ…この既視感のあるテンションは…」 「貴殿がレンシアたそのご友人のローラ殿でありますかな!? いや〜小生は箱推しを通り越して界隈推しですからなぁ!お会いできて光栄ですぞ!」 「おい。通訳しろ…」 ローラは早速困っているようだったが、いつもこれくらいのテンションのヴェネッタは何故かフードを被って俯いている。 「…さ…さっき…、レンシア様に会ってきました……」 「え…!?」 「べ…弁護士は会えるので…、エカルティ殿についていって…」

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