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僕らが出来る事 9

「今日はせめて2人ともちゃんと寝るんやで? 明日の傍聴席は俺が取っといたる」 「まじでぇ……?」 「ひひ。凹んでいてもしょうがないってことだな。 傷の舐め合いは明日勝ってからにしようじゃないか」 ローラは腕を組んだまま何故かにたにた笑っている。 ずっと黙りこくっていたエカルティは何故か顔を真っ赤にしてぶるぶる震えている。 「…あれ?エカルティさん……?」 「うううおおおおお!アツイ!!!激アツすぎる!!! この界隈クソ推せるぜしかし!!!」 彼は何故か雄叫びをあげている。 「冷静沈着ベリーキュートなローラたんに!トップオブ会員と友人枠を両立させているヴェネッタ殿!そしてツッコミ見守りお兄さんのイヴィトくんに理解ある健気な彼くんのイオンたそ!!!?メロい!!?この界隈激メロ!!」 「何を言っとるんだこいつは…」 「守りたいこの関係値…!!! 小生に出来る精一杯…いや精二杯、三杯も尽力させて頂きますゾォォォ!!」 「え、エカルティ殿ぉ〜…先程は失礼しましたぁ…よろしく頼みましたぞぉ…」 「任されよ!!」 何故か知らないがやる気を出してくれたらしく、少々心配はあれど後は弁護人に任せるしかないだろう。 とにかく出せる情報を出して、明日の裁判にできる限り万全で挑んでもらう事にしたのだった。 どんな結果でも、レンシアを信じ続ける事しか出来ないとイオンは悟った。 彼の行いが尊くて、正しかったという事を、 そしてそれが必ずいつか報われるはずだという事を。 信じて、祈る事しか。出来ないと。

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