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一緒に帰ろう 4

歩き出し始める彼等の背中をどこか眩しく思えながら眺めていると、ずっと握られていた手が引っ張られる。 「…一緒に、帰ろう…レンシアさん」 イオンは涙で滲んでいる緑色の瞳を細めて、微笑んでくれた。 『かえる!』 ジンシーバはそう言いながらも肩に乗ってくる。 嬉しくて嬉しくて、幸せで。 レンシアは彼の手を握り返しながら歩き出した。 「…はい…っ」 寮の部屋がなんだかとても懐かしく感じた。 たった数日しか離れていなかったはずなのに。 2人と1匹は部屋に帰り着くや否やベッドに倒れ込んで泥のように眠った。 ずっと抱えていた重たいものや緊張で張り詰めていたような全てから解放されたみたいだった。

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