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ずっと。 1

ずっとこうしていられたらいいのに。 だけど今、一緒にいられることが奇跡みたいに思えるから。 レンシアは薄暗い部屋でちょっとだけ滲んだ視界の中、キラキラと光る緑色の瞳を見つめていた。 手を伸ばすと触れられる距離に、 鼓動の音が聞こえるほど密着して、その体温が感じられる程に。 唇を塞がれると、その柔らかな感触に溺れるようにもっと触って欲しくなって そんな自分の強欲さに恐怖すら感じるくらいなのに、ついねだるように口を開いてしまう。 「…ん…、イオン…さん…」 イオンに頭を撫でるようにされながら、口腔に舌が侵入してくるとすかさずそこに舌を絡めた。 唾液が溢れ出してきても、構うことなく貪りながら レンシアはそわそわと彼の身体を撫でるように探って、シャツのボタンを探り当てそれを外していく。 「…はぁ…、っ……」 勝手に身体が熱くなって、ちょっと息苦しく感じても全然離れられなくて レンシアは彼をベッドの上に押し倒す勢いで乗っかっていってしまう。 「……レンシアさん…い、いつもえっち過ぎるんだよな…」 イオンはぼそぼそと呟いている。 呆れられているだろうかと思うけど、自分だってどうしようもない事なのだとレンシアは口を尖らせてしまう。 「…いや…ですか…?」 「嫌じゃないけどぉ…」 イオンは苦笑しながらもレンシアの身体を抱き上げるようにすると、後ろから抱き締めるようにして膝の上に座らせてくれた。 彼の手はレンシアのシャツのボタンを外していき、耳に口付けられる。 「…してやられっぱなしはなんかたちとしてのぷらいどが…」 耳元で声がするとゾクゾクと背中が震えてしまう。

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