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一緒に選んで 2

「死ぬってなったら…もしかしたら結局また何か後悔するかもしれないけど… でも俺は…、みんなといた時間とか…レンシアさんとの事を“選べて”よかったなって思う… レンシアさんのこと好きになって良かったし、色々あったけど…あなたのことを諦めなくて良かったって思ってる… そのことに関しては、何があってもきっと後悔しないと思うから…」 イオンの言葉に、レンシアはなんとも言えない気持ちになってその身体を抱き締め返した。 「……こんな話をした後ですげえ重いかもしんないけど… …またレンシアさんが急に届かない人になったら嫌だから…言うね?」 「…?…はい…」 レンシアは少しだけ泣きそうになりながらイオンを見上げた。 薄暗い部屋の中、緑色の瞳も少し潤んでレンシアを見つめてくれていた。 「……俺と………結婚してください……」 真剣な眼差しで見つめられ、2人は暫く見つめあってしまった。 イオンには以前にもそんな事を言われた気がする。 あの時は怖くなって逃げてしまったけど。 「…あ、あのでも…今すぐじゃなくて…そ、卒業後、ね…!?」 何故か焦り出すイオンだったが、レンシアはじっと彼を見つめた。 一度大切な命を燃やし切ったのに、 簡単に自分を投げ出してしまうような存在が彼にはどう見えていたというのだろう。 どうしてそんなに慈しんでくれるのだろう。 愛して、くれるのだろう。 例えそうじゃなくたって答えは決まっているけど。

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