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君と選んだ世界 (終)
「……うん。じゃあ…楽しみにしてようかな?」
イオンはそう言って頭を撫でてくれた。
無理だって思っていた事も、きっとなんでも叶えられるのかもしれない。
それはすごく浮ついた単純な思考なのかもしれないけど。
どうせ考えるのなら、こうやってなんでも考えたい。
そうしている時はまるで空を飛んでいるみたいに、
ふわりと軽くて、幾らでも素敵なアイディアを思い付いてしまいそう。
きっとこれから、何があっても、例え諦めそうになっても
大切な人たちや出来事を思い出したら、心が軽くなって
いつだって、空を飛べるのかもしれない。
それを感じられるような世界を、この人とだったら選べるのかもしれない。
「ふふ。ありがとう2人とも」
レンシアはそう言ってジンシーバを抱き締めながらイオンの手を取って、彼を引っ張るように歩き出した。
「大好き!」
Fin.
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