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もう充分 2
イオンはレンシアをぎゅうっと抱きしめてくれた。
「俺も……ずっとレンシアさんが好きだよ…
どんな事になっても…レンシアさんの事追いかけ続ける…
そんなことしか、俺には出来ないけど……」
「ふふ、それはとても凄いことですよ」
イオンの背中を撫でながら、2人で頑張るように、とフィヲに言われたことを噛み締めていた。
そうできたらいいな、と思えて仕方がないから。
「レンシアさん…好きだよ……」
再び唇が触れ合って、今度はもっと深くなっていく。
レンシアはイオンの肩に触れて思わずソファの上に押し倒し、
彼の上に乗っかるような形でその唇を貪ってしまう。
「ん…、うわ…ぁ……」
イオンは変な声を溢しながらもレンシアの頭の後ろに手を伸ばして、撫でるようにしてくれる。
彼の唇を喰んで吸ったり、舌を絡めたりしていると段々頭がぼうっとなっていく。
好きで好きで、愛おしくて仕方がなくて
彼のいない人生なんて考えられないのは、自分の方なのだと思い知るようで
レンシアは彼を求め続けてしまう。
「はぁ…、っ」
唇を離すと、アルコールの所為かいつもよりとろんとなっている目で見上げられていて
なんだかもう我慢できなくなってしまい、レンシアは彼の足の間に入っていってベルトを抜き取った。
そして前を寛げて下着の上から彼の中心に口付ける。
「うわ…まって…ぇ…えっちすぎるって……」
イオンは両手で顔を覆っていて指の隙間からレンシアを見下ろしている。
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