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もう充分 3
手で撫でながら布越しにキスを落とすとそこはどんどん膨らんでいき
下着をずらして露わにして、舌を出してゆっくりと舐め上げると彼は息を飲んでいる。
「ん…きすしただけなのに…こんなにしてるの?」
「…ご…ごめんなさい…」
「いいですよ…?嬉しいもん…」
掌で撫で付けながらちゅるちゅると吸うようにして口付けて、口腔へと咥え込んでいった。
耳に髪を掛けながら頭と舌を動かして吸い上げるようにすると、イオンの吐息も荒っぽくなってきているようだった。
「…っ、ん…」
こんなのは義務みたいなものだと思っていた。
なんなら苦痛、のような気も。
レンシアにとっては性的な行為全般がそうだった。
だけど今は愛撫する度に彼の口から漏れている熱い吐息とか、心地良さそうな潤んだ瞳とか、優しく触れられる指先を感じる度に
もっと触れたくて、悦んで貰いたくて動いてしまうのだ。
中心から口を離すと、唾液と先走りの液体でどろどろに濡れていて
掌で包んで扱きながらイオンを見上げた。
「気持ちい…ですか…?イオンさん…」
「……きもちい……鼻血…出そう…」
イオンはずっと意味不明な事を言っているが、今に始まった事ではないので無視をして愛撫を続けていく。
腰が焦ったそうに少し浮いているので、レンシアは彼の腕を引っ張って上体を起こしちゃんとソファに座らせると
自分はソファを降りて床に座り込み、再び中心を飲み込んでいった。
「…ち、と…レンシアさん…」
イオンの手が頭に触れてくる。
全然めちゃくちゃに動かしてくれてもいいのにと思うけど、優しく撫でてくれる。
いつもそうやって優しくしようとしてくれて、そんな風に扱われたことなんてないから戸惑ってしまうけど
レンシアは嬉しくて幸せだから余計に悦ばせたくなって、喉の奥に押し込んでじゅるじゅると吸い上げながら先程よりも激しく上下運動を頑張ってみたりするのだった。
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