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もう充分 4
「だ、だめ…、も…いく、から…」
イオンは前のめりになって両手で頭を掴み剥がそうとしてくるが、レンシアはそのまま出して欲しくなって
彼の手を掴み返して押さえながら構わずに続けた。
「…レンシアさん…、っ…離しなさい…って……」
レンシアはイオンの抵抗を抑え付けながら、口だけでどうにか中心を吸い上げて動かした。
すると口の中で彼の中心が弾けて、液体がどろっと溢れ出してくるので慌ててそれを飲み込んでいった。
ごく、と喉を鳴らして熱い液体を飲み下すと喉を伝ってじわっと熱が広がって
なんだか自分の中に彼の精液が溶けていったように感じてしまい
頭がぼうっとなってしまうのだった。
「ッ…、も…、ばか…っ…」
怒られながらもまた頭を掴まれるが、無視して吸い上げ
液体を全部飲み込んでしまうと、レンシアはようやく口を離した。
流石に息苦しくて、それでも幸せでいっぱいになってしまい
指先まで甘く痺れてるみたいになるのだった。
「はぁ…っ…は…ぁ…」
肩で息をしながら床にへたり込んでイオンを見上げると、彼は顔を真っ赤にして片手で顔を覆っている。
レンシアが唇を舐めながらじっと見つめていると腕を掴まれて引っ張られるので、その膝の上へと座った。
「…もう…」
イオンは何故かちょっと怒ったようだったが
優しく指先で唇を拭われて、レンシアは性懲りも無くそわそわと彼のシャツのボタンに手を伸ばした。
「いや…?」
「嫌じゃ…ないけど…、良いのに…」
「なんで…?俺もイオンさんに触りたいもん…」
そう言いながらも次々にボタンを外していくと彼は、はぁ、とため息を溢しながら
服の上からレンシアの身体を撫でてくる。
痺れているようになっている身体に彼の指の感触が伝わってくると、ぞわっと背中に熱が走って震えてしまう。
「じゃあお返ししよ…」
衣服を捲り上げながら、素肌に口付けられる。
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