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もう充分 5
彼にずっと触られたかった身体が、その指先の感触を深く印象付けてきてレンシアは思わず身を捩ってしまう。
「ぁ…、っ…ぅう…」
胸の突起を喰まれて舌先で転がされちゅうちゅうと吸われ、もう片方も指先でカリカリと引っ掻かれて刺激されると、
甘い電流が走ったみたいにぞくぞくと背中が反っていき
図らずも胸を突き出すようになってしまう。
「…ッ…は…ぁ、…っ…ん」
気持ち良くてもっと触って欲しくて腰が動いてしまって
こんなのははしたないと思うけど、もっと、って言いたくなる。
服の上から張り詰めていた自身をそっと撫でられる。
彼に触っていただけで熱を集めてしまっていたから、ちょっと恥ずかしくなってレンシアはつい唇を噛んでしまうのだった。
「ん…、う」
「…レンシアさんの声…なんかめっちゃ…腰にくるんだよな…」
突起に口をつけたままぼそぼそと呟かれ、なんだかくすぐったくて震えていると
身体を持ち上げられてソファの上に膝立ちさせられ、衣服を引き摺り下ろされてしまった。
「ここ手ついといて」
「…う…ん…?」
「俺の番ね」
レンシアはソファの背もたれに両手をつくと、イオンは下に下がっていってしまった。
なんだろうと不思議に思った矢先に引けていた腰を抱き寄せられ、彼は口で下着をずらし始めて思わず片手で口を抑えてしまう。
「…いおんさ…っ」
ずっと刺激が欲しくてたまらなかった中心にぬるりとした感触が這いずり回り始めて、崩れ落ちてしまいそうになりながらレンシアは背もたれに必死にしがみついた。
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