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明日、一緒に歩こう 第4話 痛いけどしたい

光輝が冷司の頬に、鼻の頭に、キスだらけにして行く。 冷司は嬉しそうに顔をほころばせる。 本当に、無事で良かったと改めて思った。 「あはは、やだな〜」 「ボタン、プチプチしま〜す」 リモコンで電気を少し明るくして、プチプチ、冷司のパジャマのボタンを外して行く。 全部外すと、下から両手を差し込み、スウッと肌を撫でるように上に撫でて服を広げた。 「あー、冷司クンの身体は相変わらずエロい。青い模様も出来て、あーエロい」 光輝が後半棒読みする。まだ怒ってる。 階段で倒れた時、階段の角で胸打って、よく死ななかったね〜と言われた所、真っ青になってる。 あちこちこすって、青まだらで擦り傷だらけだ。 おでこのたんこぶは、キスされるとまだ痛い。 光輝が腰を抱き上げ、お腹に頬ずりする。 いててと悲鳴上げる冷司のお腹に、胸に、口づけを落としペロリとなめた。 「いたたたたた!痛い痛ーい、あー、痛い。 なんかー、身体中が固まってるんだけどさ、セックスだけは出来るように股関節は動かしてんだ」 「くくっ、なんだよ、マジでやる気でいっぱいじゃん」 「だって、お休みの日は貴重なセックスの日じゃない。こんな事でお休みはヤなの!」 「まあ、自業自得だね、俺は電話来た時、心臓止まったんだからな」 キスして舌を絡め、両肩を揉むようにほぐして両手を後ろに持って行く。 痛いのか、悲鳴を上げながら舌が硬くなる。 「うぐーーー、うーうー、チュウッ、チュ、クチュクチュ、チュウッ、チュッ ん、はぁっ!いったい!痛いってば!あーあー、痛いです光輝くん」 「何言ってんの、身体ガッチガチじゃない。いいじゃん、ストレッチしながらセックス」 抵抗する力も出ない。 腕を前に持ってきて、離すかと思ったら上に上げる。 凝り固まった腕をグイグイ動かして、そして脇をなめた。 「いたたたたたた!!ひゃはは、いやぁ〜、くすぐったい!痛い!痛いっ!! やーめーてー、まだやめて、お願いだよ。明日起きれなくなっちゃう」 「ククク、怒っちゃった。ヒイヒイ言う冷司クンはエロいのに」 「ちょっと〜、そう言う方針はやめてよね。僕はマゾじゃないんだから」 「あれ〜?マゾだから階段からダイブしたんだろ?リフトあるのに」 「もうしませんってば!意地悪!」 ククッと笑いながら、光輝が耳をかんで首筋にキスしてなめていく。 首にキスすると、冷司が小さく首を振った。 「やだ!キス、見えるとこはヤダよ?お母さんにバレるから」 「いいじゃん、バレても。もう6年だよ?」 「駄目〜、僕がヤなの〜」 「はいはい、注文多いねー、じゃあキスからやり直し」 やっぱりまだ、確執はゼロじゃ無い。殺されかけたんだから、当然だろう。 自分も、だから、お金は貯めておきたい。 いつでも冷司と家を出られるように。それは守ると決めた光輝の覚悟だ。 チュッチュッ、クチュ、クチュ キスから舌を絡め、舌を吸って口の中をなめる。 ふうふう興奮した鼻息が2人の顔の間で音を立てた。 薄く目を開けて冷司の顔を見る。 目を閉じた彼の睫毛が、きれいだと思った。 チュッと唇を吸って、耳をなめて首筋から胸に舌を這わせる。 ウエストの後ろから、パンツの中に手を入れた。 軟らかな肉の下にゴツゴツ骨が当たっていたお尻が、最近は肉が付いてきた。 冷司を抱くと、そのたびにリハビリの頑張り具合がさわってわかる。 「ん、ん、はあ、ん、なんか、気持ちいい……」 お尻を揉んで、そのまま足を撫でて脱がせていく。 ぷるんと出たペニスが、やわやわと立ち上がりかけていた。 「お、お元気ですねーやりたいです!って言ってるよ?」 「やだ、エッチ、真面目に……あっ」 触れられて、んくぅ、と小さな声を上げ、指をかんだ冷司が腰を引く。 すると開放感に熱が集まって、ピンと立った。 光輝が笑ってツンツン指先で撫でる。 「可愛い、冷司。ここは痛くないの?」 プルプル首を小さく振ってまた指をかむ。 「ヤダ、いじっちゃヤダよ、ね、ね、布団汚しちゃう、よ」 睾丸を揉みながら、お腹にキスして下腹部をなめ、薄い体毛を撫でて、立ち上がったペニスにキスをする。 ピクンピクンと冷司の身体が反応する。 「ん、はぁっ、はんっ!で、出ちゃう!はあ、はあ、はあ」 ペニスをペロリとなめて口にくわえしごくと、冷司が光輝の頭を撫でて、身体中を突っ張らせた。 チュッチュッチュッチュッ 「うー、うっ、あっあっあっ、あっあっひあっ、だ、だめっ、んあっ!」 声を絞りながら、必死で声を我慢する。 同居するようになって、冷司はセックスの時に上げる声をやたら心配するようになった。 でも、光輝は意外とそれがまた楽しい。必死でこらえる姿が、ちょっとしたスパイスになる。 口でしごきながらキュッと吸うと、冷司がハアハア激しく息を切らせて、とうとう射精した。 「やだ、はあ、はあ、はあ、やだよ、はあ、はあ、はあ、の、飲むのやめてってば!」 「んー、だってなあ。別に上から飲もうと尻から入れようと一緒じゃん」 カアッと冷司が真っ赤になる。 「はあ、はあ、この、変態!はあ、はあ!」 激しく息を付きながら、ガクリと身体中から脱力する。 光輝が彼のペニスにゴムを付けて、下を脱がせた。 自分も脱いで、ゴムを付ける。 最近はこれがデフォルトだ。布団を汚す心配も無いので、洗濯する手間も省ける。 なによりセックスで汚れたシーツを洗濯機で洗うのが、お義母さんの手前、気になって仕方ない。 まあ、これが同居って事だ。 冷司の足を広げながら、間に入って手で足の内側を撫でる。 痛いとうめく冷司の足が、気持ち良さとは別の意味で震えた。 「いた、いたた、うー」 「大丈夫?やめよっか?」 「やめたら怒るー!気にせず普通にして」 「了解。肉が付いてきたよね。いい足になってきた。美味しそうだ」 舌で大腿の内側を這わせると、冷司がアッと声を上げる。 慌てて手で押さえて、フウフウ鼻で息をした。 「だって、光輝のご飯、美味しいもの」 「今は、ほとんどお義母さんのご飯だよ、美味しいじゃない」 チュッチュッチュウッ、チュッ 「あっ!お、かさん……あっ、はっ!のも、美味しくなった、んんっ!よっ!ああっ!」 足の付け根にキスして、沢山愛した印を付けて行く。 冷司があっ、あっ、と小さく声を上げながら、身もだえた。 「ん、あっ、あ、はぁ……ん、んくっ!出ちゃう、やだ、出ちゃう」 「出していいよ、付けたから」 冷司のペニスは次第に立ち上がって行く。 ハアハア息を荒げながら、光輝に股間を押し付けるように痛みをこらえ、自分で足を広げた。 「い、いた、んっ!はあはあはあ、ああっ!お願い、もっと、もっとして。 痛くてもいいから、して、してよぉ」 「いいよ、もっと、何して欲しい?」 冷司が指をかんで首を振る。 いじらしいその仕草が光輝は好きだ。 「や、お願い、こすって、あそこをこすって」 「あそこって、どこ?」 「お……尻、の中、だよ」 「お尻はなんて言うの?」 「やだ、やだ、ア……ナルのね、感じるとこ、ねえ、ねえ、こすって」 そう言って、ううっとうめきながら、片足を上げて横からお尻のあわいを自分で広げる。 ぷっくりと、その奥に小さなアナルが現れた。 「ううっ、いったい、痛い〜、ここ、ここに、欲しいの、ああー、痛い〜、ねえ早く」 力尽きてガクリと腰が落ちる。 本当に、身体中ガチガチだ。本当はセックスなんてするべきじゃ無いんだろう。 「駄目だよ、最初は指で広げないと」 「じれったい、ん、早く欲しいのに」 「ククク、エロいなあ、俺のパートナーは」 「ねえ、気持ちいいのと身体が痛いの、どっちが勝つかな?」 「そりゃあ、俺の頑張り次第だな」 光輝が冷司の両足を広げて上に上げる。 冷司が、ギャァと控えめに悲鳴を上げた。

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