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これが変化ですか - 2
ーーー
俺、沙羅。視点変わって悪いな。
今、ぼーっ、と天井を見上げていたところだ。
だって、疲れた。本当に疲れた。今すぐ寝たいくらいだ。
どうやら10分後くらいに生徒会と手合わせをするらしい。
風紀は5人。爽と翔と碧と誠と、俺。
生徒会側の翔がこっちきて良いのか?
「ほら、行くぞ」
爽は既に準備が終わっていた。
「ヤだ。眠い疲れた動きたくねえ」
「さっきまであんなに元気だったのに」
爽言葉に、かっ、と顔が熱くなる。
断片的に思い出す。
自分じゃ本当にどうしようも無くて爽に助けを求めて、何度もイかされたこと。
ついでに翔にも見られたことも恥ずかしすぎる。
クソ、思い出すだけで頭抱えたくなる。なにが、こっちの道具使ったら? だ!
あまりにも刺激が強すぎて何度もトんだ。
もう無理やめてって言ったのに……っ!
「あんなに鳴きながら俺に「ああああああ! 分かった! 行く! 行くから!」
ガバッと起き上がり、遮りながら準備を始める俺を見て、くすくす笑う悪魔。
ちくしょう。俺だってあんな状態じゃなければあんたなんか……。
『助けてお兄ちゃん………っ』
数刻前の自分は、本当にどうかしてた。
その後のことも思い出し、恥ずかしさで蒸発しそう。
今はまだ落ち着いてるけど、またあんな状態になったら、と思うと泣きたくなる。
あんな状態になることじゃなくて、また助けてもらうのが悔しくて仕方ない。
さっきまで心配してほしい、とか思ってたくせにな。
「ほら」
止めろ。
「背中に乗りな。ギリギリまで寝てて良いから」
優しい言葉なんか似合わねえよ。
「うるさい」
あんたのこと嫌いって言ってんだろ。
「早く。間に合わなくなるだろ」
一人で行けるって言ってんだろ。
「沙羅ッ」
怒鳴られて、ビクッと肩を震わせた。こうやって怒鳴られるのは俺くらいかもしれない。
「行くぞ」
腕を掴まれ、部屋の外に出る。その先に翔が立っていた。
「沙羅はオレと一緒に行くから、爽は先に行ってて」
「……」
爽は、はあ、と溜め息を吐くと、先に向かってしまった。翔はやれやれ、と肩をすくませる。
「あんまり爽に心配かけちゃだめだよ」
「嫌いだもん」
「そんな子供みたいなこと言わないの」
ぷい、と顔を背けると、そうたしなめられる。
「オレには素直なのにね」
「うるさい」
「はいはい違いましたねー」
翔は困ったように笑った。さっきまで爽と楽しんでた悪魔はどっかいっちまったみてーだ。
「じゃ、本当に遅れるから走っていくよ」
そう言って、俺の手を握り、一緒に走り出す。
俺のペースに合わせてくれてるのを知って、胸が痛む。
「本当は嬉しかったんでしょ?」
翔の声は愉快そうだ。
俺は返事をしない。
「すっごく爽焦ってたよ、あれでも」
返事、できない。
「本当は誰より大切なんだよ、態度に出さないだけで」
翔の手を握る手が汗ばむ。
「だから、もう少し沙羅も素直になっていいんじゃない?」
ギク、と顔を上げた先は、体育館入り口だった。
「ま、この話は後でね」
翔はニヒルに笑った。
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