そのうち、自分もそうしてみたいと思ったのか、まるでアイスクリームを舐めるように舌先を動かした。 下から上へという動作を繰り返し、舌先で確かめるようにちょんちょんと触れてきたかと思うと、自身の舌をフリグスの舌に巻き込んだ。 どうやら、いつもフリグスがやっていることを真似してみようとしているらしい。 ただ巻き込んで終わりというわけではないが、アラタスはその次にどうしたらいいのか分からないようで、そのまま止まってしまっていた。 何をやっているのか。 呆れたという目を向けつつ、こちらから手助けをするべきかと思っていた時、アラタスは解(ほど)いた。 と、また舌先で突っついてくる。 その行為がもどかしく、もういい、こちらからやってやろうかと責めようとした時、舌を絡めた。 はふ、はふと息をしながら、飴玉を舐めるように舌先で転がしたり、急にどうしたらいいのか分からなくなってしまったのか、でたらめに舌を動かした。 舌を動かす度に熱っぽい息を吐き、自分のペースで舌を絡めるアラタスの様子に下半身に重みを感じる。 頬を赤らめ、息継ぐ間隔が短くなった頃、アラタスは離れていった。 「⋯⋯それで満足か」 「⋯⋯ぼくは、がんばった⋯⋯つもり」 「まずまずといったところか」 小さく息を整え、ほんのりと赤くするアラタスは、落ち着きなさそうに目を泳がせ、指先を弄ったりしていた。