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10.※攻め キス 受け 解し
「何だっていい。お前のペースでもいいから、さっさと終わらせてくれ」
「う、うん」
緊張した面持ちでズボンに手をかける。
「下だけではなく、上もな」
「う⋯⋯っ、脱がないとダメ?」
「ダメだ。全部脱げと言っただろう」
あいつに肌を晒されてから苛立ちが拭えず、こうして全部脱ぐように言っては平常心を保っていた。
これからはずっと自分にしか見せない優越感というのも同時に感じていた。
恥ずかしそうにしているアラタスに仕方ないとこう言った。
「なら、興奮させる手伝いをしてやる。それならいいか?」
「⋯⋯! うん! いいよ!」
ぱあっと表情を明るくさせたアラタスはさっさと脱いだ。
現金で、情緒もない。呆気ない。
だが、それはそれでこいつらしくもあると思えば可愛いところといえよう。
⋯⋯可愛い?
「フリグス? 急に顔を赤くしてどうした──⋯っ」
口を塞いだ。
驚き、戸惑いを滲ませるアラタスのことを構わず、二度リップ音を出し、薄く開いた口の中に舌先だけ入れ、軽く絡ませた後、離した。
「な、何⋯⋯ほんと⋯⋯急に⋯⋯」
「⋯⋯何でもいいだろ。それより次の段階に進め」
「急かさないでよ」
むぅとむくれた顔を見せつつ、用意していたローションを手に取り、腰を浮かしたアラタスは指に絡めたそれを後孔に挿 れ、解した。
「⋯ん、ん⋯⋯は⋯⋯ふぅ⋯⋯」
自らと唐突なフリグスのキスによって高ぶっていたアラタスのは、後ろを弄ったことによりピクビクと反応していた。
無意識に腰を引いてしまっているのか、やや前屈みとなり、その際頬を赤らめ、耐えきれず漏らす息がかかり、そんな痴態を晒すアラタスの姿にゴクッと喉を鳴らした。
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