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14.※

ビクビクと激しく痙攣させながらもぽつぽつと謝罪する口は、どこか怯えているように震わせていた。 フリグスが追加で出した条件である、フリグスの部屋を使用する代わりにアラタスがフリグスのことを快楽に誘わせることが出来ず、自分の方が先に達してしまったことに対してなのだろう。 また無防備にそんな顔を見せられると、めちゃくちゃにしたくなるだろう。 「⋯⋯確かに、オレが言ったことを達成できなかった」 「⋯⋯っ」 「⋯⋯だが、お前にしては出来ている方じゃないのか」 「ほんと⋯⋯? ⋯⋯っ」 涙できらりと光る目を向けたアラタスの頭に手を置いた。 驚いた顔を見せた。とふにゃりと頬を緩ませた。 ズク⋯⋯、と興奮の兆しを感じた。 「⋯⋯フリグス⋯⋯?」 「⋯⋯ミコ」 「え? 今⋯⋯うっ」 起き上がったその勢いでアラタスを押し倒した。 仰向けとなったアラタスが困惑とした顔でこちらを見上げてくる。 と、何か言いたげな口を塞いだ。 「ふ、り⋯⋯っ、ん⋯⋯っ、ふ⋯⋯あ⋯⋯」 ちゅ、ちゅと息継ぐ隙も与えず、続けざまにキスをし、息をしたそうにアラタスが口を開けた瞬間、舌を入れ、くちゅりと音を立てながら絡ませる。 「ふ、ふ⋯⋯っん⋯⋯、は⋯⋯あッ!」 舌の動きに必死になって追いつこうとして、そっちに気を逸らしているアラタスの隙を狙って、下を突いた。 「ん⋯⋯っ! んっ、あ⋯⋯っ、は⋯⋯あ、あ、は⋯⋯っ」 訴えかけるような目を向けるが、気づいてない振りをして口を塞ぎ、腰を激しく振った。

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