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第22話 恋人になった日

「ねえ、悠馬……」 静かな夜、布団の中で向かい合ったまま、レンがぽつりと口を開いた。 「僕たちって……もう、恋人ってことでいいの?」 その問いに、悠馬は少しだけ目を丸くしたあと、頬を赤らめながら頷いた。 「……うん。僕は、そう思ってるよ。レンのこと、大事にしたいし、ちゃんと……付き合いたい」 レンの顔が一気にほころぶ。 それは、ずっと欲しかった言葉だった。 「そっか……よかった」 「レン……」 悠馬はそっと手を伸ばし、レンの頬に触れた。 その手を、レンが両手で包み込む。 「これからも、いっぱい甘えていい?」 「僕だって甘えたいよ」 「じゃあ、お互いにいっぱい甘え合お?」 ふたりは、まるで約束を交わすように、やさしく唇を重ねた。 最初は触れるだけの軽いキスだったけど、気づけば何度もキスを重ねて、 指先も髪も、気持ちも、すべてが愛しくてたまらなかった。 ――そして、ふたりはそっと抱きしめ合ったまま、静かな夜に包まれていく。 今日、この日が、ふたりにとっての「恋人記念日」になった。

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