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第4話
次の日から光希は本格的に家事をこなしはじめた。
朝から朝食を作り、弁当を持たせる。
まさか起きたてからこんな手の込んだものを食べられると思わなかった圭吾はありがたみを感じながら朝食を食べる。
今までは朝はインスタントのコーヒーしか飲んでいなかった圭吾だが、朝食をちゃんと摂ると身体から力がみなぎる。
作ってもらった弁当を持ち、会社へ向かった。
昼時になり弁当を広げると昨日残しておいたであろう青椒肉絲、朝に用意したであろう卵焼きも入っていて申し分のない弁当だった。
圭吾はその弁当を食べ尽くし、その日の労働に精を出した。
業務中、光希から連絡があった。
「今日の晩御飯何が良い?」
そんな連絡、来ると思っていなかったがこうして連絡をくれると嬉しいものだ。
圭吾は嬉々として連絡の返信をした。
「じゃあ、からあげ。」
「OK!揚げたて食べさせてやるよ~。」
「わかった出来るだけ早く帰る。」
そのメッセージを最後に圭吾は仕事に取りかかった。
今日という今日は早く帰らなければならないと。
しかし、それでも残業になってしまうのはもはやプロジェクトリーダーの性だろう。
ガチャリと家の鍵を開けると廊下の奥から光希が顔を出した。
「お帰り~、今日も残業お疲れさま。」
「あぁ、本当だ。今日も疲れた。」
「そろそろ帰ってくると思ってお風呂沸かしてあるよ。ゆっくり浸かりな?」
優しい笑顔で言う光希を見た途端、圭吾は踞る。
日々の残業続きとかつての想い人が居ることで下半身が元気になってしまったのだ。
いわゆる「疲れマラ」に近いだろう。
急に踞った圭吾を心配し光希は近づく。
「どした?腹でも痛い?」
「い、いや…その…。」
光希は飄々として言い放つ。
「あぁ~、疲れマラってやつ?」
「……。」
正解だが堂々と「あぁそうだ」とも言えずただ顔を赤らめる。
こういう時、どうしたら良いのだろうか圭吾には皆目検討がつかない。
そうこうしている内に光希が半ば無理やり圭吾をリビングのソファに座らせズボンのチャックを下ろす。
「な、何をする!」
「大丈夫、疲れてんだからジッとしてて。すぐ終わるから。」
そう言うと露になった圭吾の股間にしゃぶりついた。
圭吾のそれは大きくどっしりとしていて長さもある。
光希は根元を指でゆっくりとしごきながら吸いはじめる。
光希の口の中は暖かく、トロッとした舌が圭吾のものに粘りつく。
股元を見ると光希が自分の物にしゃぶりついている。
そんな光景に圭吾のそれは更に固さを増していく。
次第にカウパーと唾液が混じり合い、ジュポジュポといやらしい音を立てる。
段々と早くなりいよいよ射精が間近になる。
「は、原田ッ、もういいっそれ以上するとッ…口にッ…。」
「ん、いいよ。出して。」
光希の言葉に応えるように、ビュクビュクと音を立て圭吾は脱力した。
口の中に溜まった精液を光希はゴクリと飲み干した。
ハッとした圭吾だったが時既に遅し、空になった口を開けて笑顔で見せる光希。
「さ、お風呂入ってきな。俺はその内に唐揚げ揚げとくから。」
どこか掴めない光希。
ダイニングに向かう光希を眺め、圭吾は風呂に入った。
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