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LESSONⅧ:第86話
「まっ、雅紀さん……ほんとうにエッチしてるみたいに……き、気持ちいい」
目の前では汗を流しながら、腰を振り続けている雅紀に見下ろされて、擦れている部分は漏らしたように濡れている。
そのせいで滑らかに性器があたり、雅紀が中に入っているような感覚になった。
それは思春期に見た発情する母の姿にも重なる。いつか自分も誰かに抱いてもらえる日がくると信じていて、いま現実になっている。
「気持ちいいって、初めて言ってくれたな。なら、もっと気持ちよくさせてやる!」
雅紀は腰を止めて、片手で二本の硬くてどうしようもないものを握った。
大きい手のひらに包まれて扱かれたナギサは腰の奥からせり上がる快感を躊躇うことなく頭頂部まで押し上げた。
「あぁっ、ま、雅紀さんっ、い、いい、すごい、き、気持ちいいっ」
身体を仰け反らせて目を閉じる。腰が浮き上がり、白濁の熱は雅紀の手のひらにまき散らされた。
ベッドにぐったりと力が抜けて沈み込む。整わない呼吸をしている口元に雅紀の唇が重なる。
「デザートみたいに甘くなるんだな。気持ちよくなったナギサの唇は」
薄目を開けると雅紀の下がりに下がった二重の瞳が見える。
満足の先を求めるような目つきだ。まだ雅紀は快楽の果てに到達していないのか、ナギサの太ももには雅紀の硬いままのそれが擦りつけられている。
「力抜いたままでいいから」
雅紀は中へと続く臀部の奥の蕾に人差し指をあてがった。指にはナギサが放った精液が塗られているようで冷たい。ガラス細工に触れるような優しい強さで入口に円を描かれる。
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