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LESSONⅧ:第89話
「そんなに俺のこと欲しい?」
早く快感を得たくて、ナギサは涙が溢れてしまう。
雅紀はナギサを見下ろしながら、自ら反り返ったものから垂れている先走りを性器にまとった。
「いいから……もう、はやく、欲しいの、それ」
ナギサのお願いを聞くか聞かないかのタイミングで中に入っていた指が抜かれた。
すばやく雅紀が身体を割り込ませて窄まりに先端が当たる。ナギサは息を呑んで覚悟を決めた。
喉が鳴り、雅紀を迎えるように身体を緩めると、腰骨あたりを両手で鷲掴みにされた。
(あぁ……雅紀さんが……ボクの中に入ってくる……!)
待ち望んでいた瞬間がやってきたことを感じると、ナギサは息を深く吐いた。
すると、ずるりと雅紀のものが中に入る感覚があった。
「ナギサ、大丈夫? このぐらいにしておくか?」
きっと辛そうに眉をひそめて耐えてしまっていたのかもしれない。
指とは違う熱と硬さにしかめた顔を戻そうと筋肉を解こうとした。
息を吸って、耐えて、吐いて、緩めてを繰り返す。
「もう……仕方ねぇな。ナギサは頑張り屋だから」
そのリズムを感じ取った雅紀はその呼吸に合わせて、腰を奥へ進める。
雅紀を半分飲み込んだところで彼は留まり、ナギサの無防備に半開きなっている唇へ重ねた。
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