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第64話 愛の ※R18

 ドサッとベッドに押し倒される。  上から下まで全て服を脱ぎ、全裸になってお互いの肌を撫でる。淫紋が光り、快感が倍増する。  性器をバリヤの手がぐにゃりとスライム状に歪みながら掴んでくる。  スライムに変貌しきらないその軟体と化した手が暖かい温度で扱き、巡を高める。  快感が、通常時の倍以上になっているように感じる。  数度扱かれただけでパンパンに膨らんだそこは、今にも精液を吐き出しそうだった。 「あっ……バリヤさんも……」  巡はバリヤの性器を握る。  くにくにと勃起するまで弄り、手で筒を作って何度も撫で上げる。  バリヤのものが腹に付きそうなほどに反りあがった。 「ふっ……う……」  バリヤが息を漏らす。  巡の尻にバリヤが手を伸ばす。  割れ目から穴の中へスライム状の柔らかい指が侵入してきた。 「っあ……あっ!」  ぐっぐっと押し入っていたスライムが急に人間の指へと変身し、良いところをつついた。  それだけで淫紋のある体にはもう辛い。  巡は勃たせた性器からぴゅっと射精した。 「……早いな」 「あっ……」  尻を弄る指はスライムになって質量を増し、ぬるぬると中をうごめいている。  ぞわぞわと気持ちいい快感だけが頭の先から足の先までを支配する。 「挿れるぞ」  巡はバリヤの性器を見る。  大きなものが、硬く張って上向きに勃起している。  バリヤが自身の性器で巡の尻の入り口をトントンと叩いた。  ヌプリ……と先端が入り込んでくる。 「~~~っ」  巡の足がぴんと張る。  がくがくと両足が揺れる。 「メグル。まだ半分だ。我慢だ」  バリヤは逃げようとする巡の腰を掴むと、一気にドパンと奥まで挿れた。 「っぁ、っ、っ~~~~」  巡が身もだえる。  まだ動いてもいない。  それでも腹の淫紋は光り、中はぎゅうぎゅうとバリヤのものを締め付けた。  巡がまた、自身の腹に精液を吐精する。 「メグル……ぅくっ……」  バリヤも腹の淫紋を光らせながら耐えるように眉根を寄せ、巡の顔にキスの雨を降らした。 「メグル……すきだ」 「んっ……はい……すきです」  キスに答えるように今度は口と口を合わせる。  巡が目を瞑ると、バリヤがゆっくりと動き出した。  最初はゆっくりと、それでもどんどん速度を増していく。 「あっ!あっ!イッ……待って、おかしくなるっ……あ!」  淫紋が一層強く光を放つ。  突かれながら巡はまた射精する。  揺すられながら射精したので上にも下にも精液が飛び散る。  バリヤの淫紋も光が強くなり、バリヤが巡の中でイキながら硬度を保ったまま何度も奥を突く。  中で出された巡はバリヤから魔力を吸収していく。 「メグル……ッ愛してる」 「っあ!俺も……」  また、バリヤが巡の中でイッた。  巡は今度は足も背中も震わせたまま、何も出さずにイッた。  再び口と口を合わせ、深いキスをする。  淫紋がスウーッと二人の腹から消えていった。 「……思うに、あの淫紋は愛の誓いを口にすることで消える仕組みだったんじゃないか」 「なるほど。異世界人間の魔王様は……そうしてまでも手に入れたい相手がいたということですかね?」 「それはわからないが……愛を口にしないと消えないのならば、相手を試すような真似をしているのと一緒だ。あまり褒められた魔法じゃない」 「俺達の間には……愛があったんですね」 「ああ」  バリヤはもう一度、巡の顔の至る所にキスをする。巡はくすぐったいと笑いながら身を捩った。 「……バリヤさん?寝るんですか?スライムなのに」  巡の隣で目を閉じるバリヤに聞く。  バリヤはいいやと首を振りながら、巡の太ももの際どいところを撫でまわした。 「んっ……」 「メグルを補給しているだけだ。寝るわけじゃない」 「寝るんじゃないですか!」  まどろみの中で巡を抱きしめてバリヤは目を閉じた。  巡も一緒になって目を閉じた。

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