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第13話*
「みつる!」
ミツの両頬を両手で包み込み、噛み付くような口付けをする。
舌を差し入れると、ミツの血の味がしたが、辿々しい舌使いで自らも求めてくるミツに我慢なんて出来ない。
邪魔なアイツの衣類を蹴り落とし、ミツをベッドに押し倒す。
「……んっ、し……げる……さ、きらぃ……きら、ぃ……」
口付けの合間にミツが涙ながらに苦しそうに何度も言葉を紡ぐ。
こうなるまで放置したんだ。アイツのことを嫌うのは当然だろう。
でも、今ミツに口付けてるのはアイツじゃない。
「ミツ……俺のこと、見てよ」
皮膚が抉れ、瘡蓋ができてしまっている傷だらけの頬を優しく舐める。
まだ乾ききらない血を舌で拭ってやると、痛いのか微かに顔を歪めていた。
「ミツ……、ごめん。辛かったらごめんな」
謝罪の言葉を口にするも、もう自分でも抑えることなんてできなかった。
何度もミツの唇を重ね、差し出された舌を甘噛みしたり自身の舌と絡み合い、ずっと味わいたくて仕方なかったミツを堪能する。
「ん……、もっとぉ……も、とぉ……して」
熱と涙で潤んだ目で哀願され、無我夢中で口付けを交わした。
俺の腹部に股間を無意識に擦り付けてくるミツに気付き、顔を歪める。
このまま俺が本当に手を出してしまっていいのか……
番 のいるΩを犯して、拒絶反応が出たら……
「し、て……ぉねが、します……なん、でも……するか、ら……ぃっかいで、いぃ、から……ぉねが、しま……」
弱々しいミツの言葉に唇の裏を噛み締め、髪を掻きむしる。
ミツをこのままにはできない。
これ以上、発情期 中のΩを放置出来ない。
「……ミツ、今イかせてやるから……いっぱい、イかせてやるから……」
ゆっくり首筋に顔を埋め、優しく吸ってやる。
「……ふっ、ぁっ……」
胸元や首周りは掻き毟ったような赤い痕がたくさん付いていた。
優しく片方の乳首を撫で、もう片方を口に含む。
くにくにと指先で軽く摘んでやると、徐々に芯を持ったように勃ちあがる乳首。
反対側もチュパチュパと吸ったり、舌先で転がしてやると気持ち良さそうな声を上げた。
「ぁっ……はぁっ、アッ」
少し強めに摘んでやると、ビクッと身体を震わせ、簡単に白濁を吐き出していた。
ドロリと粘度のある濃い精液が、ミツの薄くなってしまった傷だらけの腹を汚している。
こんな簡単に射精し、濃い精液を吐き出すなんて、どれだけ我慢させられていたのだろう……
呼吸する度に薄い胸が上下しているのが見える。
「……ミツ、上手にイけたな……。良い子だ」
虚ろになりながらも自分の手で善がる可愛い子に支配欲が満たされていく。
ミツが先程出した精液を指に絡め、アナルに塗り付けてやる。
何をされるのか理解したのか、自ら脚を拡げ解しやすいようにしてくれるミツの額にキスをする。
「ミツ、良い子だ。ココ、力抜いて……」
精液で濡れた指をゆっくり挿入する。
簡単に指は飲み込んだものの、奥に挿れようとすると俺の指を拒むようにナカをギュウギュウと締め付けてくる。
「ミツ、大丈夫……。大丈夫。優しくするから……」
耳元で優しく囁き、そのまま舌を耳に差し入れる。
ピクッと微かに身体を震えるも、感じているのかナカを締め付けていた力が抜け、奥まで指を咥えこんだ。
「ひゃぁっ、ぁっ……ァッんぅっ」
ミツの大切な場所を傷つけないために、ゆっくりゆっくりナカを解すように出し挿れし、ミツが感じる場所を探っていく。
「ミツ、ココ……気持ち良い?」
乳首を吸いながらナカのシコりをツンツンと突く。
前立腺を刺激してやると、ミツのペニスからは先走りが止めどなく溢れ出してきた。
「ァッ……アッん、ふっぁ……」
美味しそうに俺の指を咥え込むアナルに1本、また1本と指を増やしていき、前立腺を執拗に刺激してやる。
「ふぁっ!あっ……しょこ、きも、ちぃ……きもち、いぃよぉ……」
気持ち良いのか素直に腰を揺らしながら快楽に身を委ねてくるミツに愛しさが増してくる。
「ミツ、ココ……めちゃくちゃ濡れてる。俺のを挿れたい……。ミツ、俺のを挿れても、いい?」
指をワザと拡げ、ミツのアナルを開いてナカが見えるようにする。
ミツが出した精液と先走り、愛液で濡れたアナルがぬちゃぁ……と拡がり、物干しげにヒクヒクとヒクつく。
「ミツ……もう欲しいんだろ?」
ミツの額に自分な額をくっ付け切望するようにミツを優しく見つめる。
熱い吐息が口から漏れ、快楽に蕩けた目が俺を見つめる。
今抱かれようとしてる相手が誰なのか、ミツは理解しなてないんだろうな……
いや……自分の番 であるアイツだと信じて止まないんだろうな……
「ミツ、俺はずっとミツを……」
ずっと心に秘めていた想いを口にしようとした瞬間、先程まで視線が合わなかったミツとしっかり目が合ってしまった。
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