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第32話*
腰を打ち付けられながら、噛み付くような口付けをしてくれる。
ナカで脈打つハルくんの太くて熱いモノ。
僕の気持ち良い場所が全部擦られ、押し潰される度に先端から止めどなく精が溢れ出してしまう。
「ァッ、ふっぁ……」
奥を捏ねるように突かれるだけでナカが痙攣したようにびくついてしまう。
「ミツ……全部、挿れていいか……?」
ハルくんの熱のこもった声に、何を言っているのか頭が追いつかない。
僕のお腹のナカはもういっぱいだし、さっきから奥をハルくんのモノがコツコツって突いてくるから、イキっぱなしだ。
……全部って、なに?
今……挿ってるのは、ハルくんの全部じゃないの?
これ以上の奥は……
「ミツ、ダメ……かな?」
ハルくんが申し訳なさそうに言ってくるから、断れない。
「……ダメじゃ……ないよ。ハルくんの……いっぱぃに、して……」
ハルくんにお願いされたら、断れない。
今でも気持ち良すぎてすぐイっちゃったのに……
ハルくんにしがみ付くように抱き着き、自分からキスをする。
キスを返してくれるハルくんが、奥を捏ねるように突いてくる。
時々強く腰を打ち付けられ、ビクンッと身体が跳ねてしまう。
とちゅっ、とちゅっ、と濡れた音に混じって僕の甘い声が部屋に響いている。
もう何度イッたのかわからない。
その間にも、ハルくんは僕のナカに2回くらい出したと思う。
熱いモノがお腹の奥にじんわり広がって、さっきよりも奥がトロトロに溶かされてるのを感じる。
イッても、イッても、ずっと同じところを突かれる。
気持ち良すぎて、あたま……バカになりそう……
イキ過ぎて、意識……トビそう……
「はりゅ……く……も、らっ」
限界を訴えようとした時、ずっと突かれていた場所よりももっと奥の部分。
トロトロに蕩けた結腸口にハルくんの先端がゆっくりと押し込まれる。
ぐ……ぽんッ……
今まで感じたこともないような強烈な快楽。
ハルくんは動いてないのに、ずっとイってるような感覚のせいで、目の前がチカチカと瞬いている。
「?……ぇ?……?」
何が起こったのか理解できない。
結腸を抜けた瞬間、僕のペニスの先端からは押し出されるように静かに精液が出てしまった。
「挿入 った。ミツのここ、俺のが全部挿ってるの、わかる?」
おへそよりも上を優しく撫でられ、さっきよりもハルくんのをありありと感じる。
「ミツ……動いて、いい……?」
耳元で吐息混じりに囁かれるハルくんの甘い声。
頭、おかしくなりそうなのに……
ソコ……ぐぽぐぽってされたら、どうなるんだろ……?
ダメなのに……おかしくなっちゃうのに……
「ミツ、可愛い。愛してる」
僕が返事をする前に、ハルくんの大きな手が僕の腰を掴んでいるせいで逃げられない。
「ァッ……アッ……だ、めっ……ぅそ、らっ!」
クチュンっ
結腸口から先端が引き抜かれたと思ったのに、またグポッと貫かれる。
たったそれだけなのに、頭がショートしそうなくらいの快楽が全身を駆け巡り、声にならない悲鳴がある。
「――ッ♡」
結腸口を出し挿れされる度に精液じゃないものが僕のペニスから噴き出してしまう。
「ひっ♡ッあ、ッう……んっ、んんぅ――っ!」
頭がバカになりそうなくらい、もうさっきからずっとイってるのに、ハルくんは止まってくれない。
多分、僕のフェロモンのせいで発情 になってしまっているんだと思う。
苦しいくらいの快楽に、身体がおかしくなりそう。
「ヒッ……は、りゅっ……ハリュ……」
「ミツッ……」
ギュッと僕の手を強く握り締めながら、ハルくんが僕の奥に精を吐き出したのを感じた。
ズルリとハルくんのペニスが引き抜かれる感覚に打ち震えると同時に意識が落ちそうになる。
やっと……終わった。
も、今日は……ダメ。これ以上、おかしく……
「ミツ……ごめん。まだ、足りない……。ミツがもっと欲しい」
獣のようなハルくんの目に一瞬怯えるも、発情 になってしまったα を止めることなんてできない。
「ミツ……ミツ……ごめん。愛してる」
舌を噛み切られそうな激しい口付けをされ、唾液を飲み込みきれない。
ベッドにうつ伏せのままお尻を突き出す格好にされ、また奥まで一気に挿ってくる。
体重を掛けるように押し潰されると、さっきより深く入ってくるのがわかり、それだけで潮を噴いてしまう。
「ヒッ!やっ……ま、イッ!!……ま、ってぇ……」
ハルくんに必死に哀願するも聞き入れてもらえない。
奥を捏ねるように何度突かれ、結腸口をグポッ、グポッと先端が出し挿れされる。
「にゃあっ!しょこ、らめっ!!」
僕の泣き声を聞いても、ハルくんは止まってくれない。
腰を打ち付けられる度、音が身体に響く。
意識が飛びそうな程の快楽が押し寄せ、止めどなくペニスから溢れた半透明な精液で水溜りを作っていく。
「あぁっ!にゃめっ..……こわ、ちゃ..……いってりゅ、いってりゅ、からっ!?」
何度目かの絶頂に弓形に背を反らし、上にずり上がって快楽から逃げようとしたけど、ハルくんに腰を掴まれて逃げられない。
そのまま両手を押さえつけられ、体重を掛けるように全身を押さえ込まれてしまい、結腸を犯されたままぐりぐりと腰を揺すられる。
逃げることも、意識をトばすことも許されない。
今の僕に許されているのは、ただ泣きながら快楽を享受することだけ。
「ひゃあぁ――ッ!ハル、はりゅっ……」
何度目かの絶頂を迎えながら、呂律の回らない舌で彼の名前を呼んだ。
「ミツ、愛してる。これからはずっと俺のだから……」
愛の告白と共にうなじに口付けを落とされ、そのままガリっと噛み付かれる。
全身に雷が落ちたようなビリビリとする感覚と、頭の中で火花が散る。
身体をハルくんだけのモノに作り変えられる感覚。
もうずっと忘れていた感覚。
二度と感じることはないと思っていた感覚。
「――ッ!!?」
嘘っ、これって……
痛みよりも番 になった時の強烈な快楽が全身を駆け巡る。
ハルくんだけのモノに作り変えられるような感覚に耐えきれず、声にならない嬌声を上げて絶頂してしまった。
そのあとは、もう何も覚えていない。
ハルくんの温もりと匂いに包まれたまま、僕の意識はガクンって落ちてしまったから……
ただ、ハルくんが何度も「愛してる」って、言ってくれた気がする。
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