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「⋯ぇ⋯⋯2週間⋯⋯?」 「はい、まずはと」 「⋯⋯そう、ですか⋯⋯」 特にアルファの人と接触した際の最悪な状況から回避できるのは良くもあったが、他の人と2週間も会えないなんて耐えられるか。 特に愛する我が息子・大河に会えないのも、今だって一日一緒にいられないことだって可哀想なことをさせているのに。 はた、と思った。 御月堂を始め、今の人達と会う前の頃は、欲しかった愛の疑似体験をし、かといってさほど執着しているわけでもなかったため、脆い縁が切れたらもう終わってしまってもいいと何もかもどうでもいいと思っていた。 それなのに2週間誰とも会えないと思ったら、そんなことを考えてしまうだなんて。 小さく笑った。 自分自身も変わってきている。 「あの、ちなみにそれをお断りしたら⋯⋯?」 「これで終わりになりますね」 「終わりに⋯⋯」 「ですけど、やって頂けるのでしたら、今までよりも報酬を差し上げたいと思っております」 「⋯⋯」 治験を元々やることになった要因が、それで少しは変わるかもしれない。 どちらにせよ今の段階では治験に貢献できてないであろうし、姫宮には断わる権利がない。 だから。 「このまま続けさせてください」

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