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御月堂から返信が来たのは、無理して昼食の時よりも食べた夕食の後だった。
『そうか。それは努力の賜物だな。努力の根源となっている愛賀の存在があるからこそだ。私も愛賀がいるおかげで頑張れる』
腹部に重みを感じ、吐き気も感じていたのが何処へやら。御月堂からのメッセージを見た時は嬉しくてたまらなくなっていた。
それからまさかの文に虚を突かれた。
そんなことを言われるとは思わなかった。少しでも自分という存在が御月堂の糧になっているのなら、そばにいてもいいと思える。
ほわっと心が暖かくなるのを感じた。
『そう言って頂けて嬉しいです』
すぐに返事は来なかった。
けれども満たされているような気持ちになり、ベッドに倒れ込み、携帯端末を抱きしめた。
お腹いっぱいと似た、胸がいっぱいで耳にまで聞こえるほどにドキドキしている。嬉しい。
「慶様、好きです」
この胸の高鳴りが止まらない。
余韻に浸っていた時、安野からメッセージが来ていたのでそれを返し、それを機にお風呂に入りに行った。
改めて入ったごく普通な風呂場は、今日初めて使ったために当たり前に見慣れてない場所であったが、身体を洗っているうちにこの狭さが心地良いと思い始め、湯船に浸かっている時はその空間をゆっくりと眺めていたものの、不意にある一点を見つめて思考停止していた。
この湯加減がちょうど良い。
そう思い始めていた時は、うとうとし始め、それが気持ち良く感じ、そのまま寝てしまいたいという思考に陥ったが、我に返った。
こんなところで迷惑をかけるわけにはいかない。
慌てて上がった姫宮は、着替えて病室に戻り、ゆっくりとしていた。
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