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第5話
書斎に入った綾人は、数冊の本を手に取り、ひとり用ソファに腰掛ける。本はすべて天使に関するもので、天使にしか効かない特効薬の作り方や、習性などについて、細々と書かれている。
どういうわけか、綾人の一族は天使と縁があるらしい。昔から、困った天使はこの家に来て助けてもらい、お礼に施しを授ける。
記録によれば、施しは金、仕事、恋人など、人によって違うらしい。
「これだ」
あるページを見て、綾人はにやりと笑う。そこには、天使は仲間の絶望を感じ取り、助けにくると言う。
その習性を利用し、捕獲しようという魂胆だ。
ただ、問題がひとつ。綾人は聖気がある天使を相手にしたことがない。彼らは聖気を使って戦ったり、傷を癒やしたりすると書いてあるが、具体的にどう戦うのかはどこにも記されていない。
「かまうもんか。やってやる」
綾人は本を閉じると、早速準備を始めた。
「ん、うぅ――」
真夜中、媚薬が切れて正気を取り戻したアオイは、寒さで目を覚ました。
「な、なにこれぇ!」
アオイは外で全裸の状態で、手足を縄で固定され、大の字で立たされている。それだけでも恐ろしいのに、体はライトに照らされ、後ろと前に鏡が設置されており、自分の裸体を強制的に見せつけられている。
「これ、なに――」
アオイは自分の体に貼られている何枚もの電気パッドを見る。人間界の知識に乏しいアオイには、それがなにか分からない。
「起きたか」
モニター越しに様子を見ていた綾人は、電流を流した。
「ぐあああああっ!?」
アオイは目を白黒させ、苦痛で顔を歪める。
「お前にはもっと、絶望してもらう」
今度は鏡に映像を流す。この鏡はディスプレイ一体型となっている。映し出されるのは他の少年天使達が家畜へと成り下がり、機械に繋がれて喘いでいる姿。
中にはアオイのように、電気を流されて悦んでいる者もいる。
「そんな――、ひぎいいいっ!?」
アオイがショックを受けたところで再び電流を流し、映像を切り替える。幼い少年天使達が、おもちゃで犯し合う映像だ。
「あぐっ、ひっ! こんな、小さな子まで――! あがああっ!」
アオイの顔が絶望と涙と鼻水でぐちゃぐちゃになると、空から3人の少年天使が降りてくる。
「大丈夫!?」
「なんてことを! 今、回復してあげるからね!」
新たな天使達はアオイの傷を癒やしたり、拘束を解こうとする。
「今だ、行け」
綾人がインカムで命令をすると、家畜と化した少年天使達が出てきて、新たな天使達を捕獲する。
「やめろ、お前たち!」
「正気に戻れ!」
「きもちいことしよ♡」
「大丈夫、ここにいれば幸せだから♡」
ひとりの新たな天使を、数人の家畜天使が捕らえ、犯す。
「最初は痛いけど、気持ちよくなれるからねぇ♡」
「んぐぅ!? い、いだっ! 抜いてぇ!」
「こっちも、おまんこにしようね」
「やだやだやだぁ!」
「大丈夫だよ、皆いるから」
「ひっ!? やめてぇ!」
天使が天使を犯す地獄絵図が広がる。仲間に犯され、絶望し、その絶望を感じ取り、新たな天使が舞い降り、捕獲して犯す。そしてその天使の絶望が――。
まさに負の無限ループである。
犯されてぐったりした天使は、家畜天使に地下室に運び込まれ、拘束される。そして地上に戻り、新たな天使を捕らえ、犯す。
時折光を放ち、攻撃しようとする者が現れるが、家畜天使達が応戦し、数で圧勝する。
こうして新たに捕らえられた天使は、24人。綾人は天使の大収穫祭に大いに満足した。
綾人は1番から3番の古参天使を呼ぶと、褒美と称して犯してやり、3人の幼い天使の映像を見せる。
「覚えてるか? 俺とお前たちの子だ」
「ふふ、小さいのに立派な家畜さん♡」
「もちろん覚えてます。僕と御主人様の、愛の結晶♡ あんなにえっちになって♡」
「あの子達に新しいおもちゃをくれてやりたくてな。さっき捕まえた天使から、適当に3人選んで、大量射精するように調教してほしい」
「ご主人様のお望みどおりに♡」
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