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第七章 現実だったんだ!
「あぁ、僕。もう、蕩けちゃいそう……」
「比呂くんの中、とっても柔らかくて、あったかいよ」
寝室の、大きなベッドの上の隼人と比呂。
二人は肌を合わせ、もつれ合い、互いを確かめ合っていた。
「でも。そろそろ……欲しいな……」
「そうだな。もう、頃合いか」
隼人は、比呂の体内から指を抜いた。
充分にほぐれた後膣は、すっかり準備ができている。
「そういえば、ローションが無い」
指で体を探る時にも、潤滑剤なしでやってしまっていた。
比呂が嫌がる様子も、痛がる素振りも無いので、気づかなかったのだ。
「大丈夫。そのまま、来て!」
「うん……」
比呂の体が心配な、隼人だ。
ただ、やはり例の考えが、彼を前に進ませた。
(いいかな。これは、夢なんだし)
勢いのついた隼人は、硬く張り詰めたペニスを掴み出して、比呂の後ろに当てた。
「あ……はぁ……」
甘い吐息を、比呂は紡いだ。
(好きな人と。大好きな人と、一つになれる……!)
隼人さんは、遊びと思ってるのかもしれない。
でも、僕は。
「僕は、隼人さんが大好きだからぁ!」
応えるように、比呂の中に隼人が挿入って来た。
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