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 腰はしっかりと隼人に支えられているので、彼の律動は比呂の体内に激しく響く。  体の内側から広げられ、内壁を擦られ、奥の奥まで突かれる。 「んぅあ、あぁ! はぁ、あ、うぅ! んんぅ、あぁああ!」  それでいながら上半身は、湯の浮力で不安定だ。  隼人が打ち込むと波が立ち、比呂の体はゆらりくらりと動く。  その動きが、予測不可能な快楽を、彼に与えていた。  突くたびに、比呂から白い精が湯の中に生まれる。  イきっぱなし、という感覚を、比呂は初めて体験していた。 「んぁあ! 奥ッ! 先っぽの硬いのが! あっ、あッ、そんなトコッ!」 「比呂くん。比呂くん、私はもう、限界だ……!」 「は、やと、さンッ! ん、ふッ! ひぁ、ん! んんあぁあ!」  隼人の腰が引き攣り震え、比呂の体内に解放された。  洗い髪が大きく散り、隼人の顔に水滴がかかる。  それをぬぐいもせず、比呂の体をしっかりと抱きしめる、隼人だ。 「……すごい。中、うねってる」 「んぁ……。隼人さん、の、バカぁ……」  びくびくと細かく痙攣しながら、比呂は余韻に浸った。 「あぁ……。カラダ……作り変えられちゃった……気分……」  100年近く生きて来たと言うのに、こんなに凄いエクスタシーの記憶はない。  激しく波打つバスタブの湯が静まるまで、比呂は隼人にその身を預けていた。  二人でしっかりと、抱き合っていた。

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