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「隼人さん、やっぱり優しいね。僕、大好きだよ」 「私も比呂くんを、愛してる」 「でも、ちょっと待って。まさか、このまま挿れる気?」 「ごめんね。もう、止まらないんだ」  ざぶりと比呂は、湯を跳ね上げた。 「ちょ、ダメッ! 無理! おシリ、切れちゃう! 裂ける!」 「案外、大丈夫そうなんだけど」 「大丈夫じゃない! あ、あ、ヤだ。挿入ってくる!」 「比呂くんが、吞み込んでるんだよ」  ヒトとは違う比呂の体は、隼人を喜んで迎え入れていた。  今、この心身には、愛する人の助けが必要。  自律神経が、そう判断したのだろう。 「うぅ。また、お風呂でエッチだなんてぇ」 「安心して。ベッドでも、ちゃんとするから」 「そういう意味じゃない!」 「ほらほら、動くよ」  余裕で比呂と繋がった隼人は、湯を波打たせながら腰を入れた。 「あっ! あぁ、ん。もぅ、ダメって、言ってるのにぃ……」 「比呂くん。好きだよ、比呂くん。大好きだ……」 「うぅ、ふっ、あ。んっ、ぅんッ、あぁんん!」 「私はいつも、君の傍にいるからね」  温かい湯の中で、二人は熱く愛を交わした。

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