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「実はね。青原さんが、明日は比呂くんも来て欲しい、って」 「僕も?」 「うん。いいかな?」 「別にいいけど、何で僕が?」  二人は顔を見合わせて、首を傾げた。  比呂くんがいれば、私の精神が安定するからかな?  ネコのあやかし同士で、何かお話しがあるのかな?  いろいろと考えを出し合ってみたが、よく解らない。 「まぁ、いいか。明日、青原さんに会えば、ハッキリするし」 「隼人さん、ずいぶん呑気になったね。良い傾向だよ」  確かにね、と隼人はにっこり笑った。 「以前の私なら、眠れなくなるところだ」 「そこまで酷かったの?」 「もう大丈夫さ。比呂くんが、添い寝してくれるから」 「そ、添い寝だけだからね! 昨夜いっぱいしたから、今夜はダメだからね!」  うんうん、と隼人はうなずいたが、バスタイムでちょっとだけ、などと不埒なことを考えていた。  

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