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 隼人と比呂の前に、ぞろぞろと出てきた、人たち。  年齢、性別、体格も、バラエティに富んでいる。 「彼らは、スタジオ青原の主要メンバーだ。みんな、信頼できる素晴らしい仲間たちなんだ」  青原の紹介に、スタッフは口々に挨拶を始めた。 「桐生さん。共に映画を創れることを、光栄に思います」 「君が、比呂くんか。初めまして、よろしくね」 「青原はこだわりが強いが、付き合ってやってくれ」 「観た人の胸を打つ、良いものを撮りましょう!」  好意的な言葉に、隼人も比呂も嬉しくなった。  この人たちとなら、気持ちよく仕事ができる。  そんな予感を覚えていると、青原が突然に比呂の正体を彼らに明かした。 「比呂くんは、ネコのあやかしだ。これまで、猫神修行をしていた」 「ちょ、青原さん!?」 「青原さん! その話は、いけません!」  しかしスタッフたちは、まるで動じない。  うんうんとうなずきながら、青原の話を真面目に聞いているのだ。 「だが彼は、桐生さんを深く愛している。今の命を最後に、あやかしを辞めるそうだ」  大勢の視線を感じて、隼人も比呂も困ってしまった。  何と言って、ごまかしたらいいだろうか。

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