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第25話 乱れてく
一番丁寧にしゃぶってあげる。
美味しそうに、唇で、舌で、たくさん――。
「ン……ン、ぁ……んむっ」
口いっぱいに頬張って。喉奥、苦手なんだけど。あんまり深く咥えられないんだけど。でも、その喉奥ギリギリまで咥えてしゃぶってあげる。
芝くんが気持ち良くなれるように。
俺の愛撫に興奮してくれるように。
「ン」
一度、口を離して、先端を手のひらで包むように揉みしだきながら、根本でパンパンに張り詰めて膨れてるそこにキスをした。少し音を立ててそこに吸い付いて、チラリと上目遣いで芝くんの表情を伺った。
「っ」
気持ちいい? ここ。そのまま裏筋にキスをしながら、また先端に唇をくっつけて、小さく吸ってあげると、芝くんが眉間に皺を寄せてくれる。それを確かめてから、それを口に含んで、舌の上で転がすようにしてから、アイスキャンディーにしゃぶりつくみたいに、硬くそそり勃つ芝くんのを舐めて、口いっぱいに頬張った。
「麻幌、さん」
「気持ちいい?」
「っ」
「もう少しでイけそうだったじゃん。いいよ。口に出して」
「平気、っていうか、限界」
ベッドの上に座って、背もたれに寄りかかっていた芝くんを見上げると、しかめっ面になっててくれた。
それが、なんか、嬉しくて。
「ね、キス、してもいい?」
そんなことを訊いちゃった。普段ならさ、そんなの聞かないのに。
芝くんが身体を起こした。俺のことを引き寄せてくれるから、されるままに身体を委ねて、彼の足の間に陣取ると首を傾げながら、そっとキスをした。
「ン」
溢れる吐息が甘い気がして、気恥ずかしい。
自分のベッドでこういうことするのがすごく久しぶりだからかな。調子が狂うなぁ。
ドキドキしてるし。
「っ、麻幌さんっ」
「うん」
口でいっぱいしゃぶった硬いそれに片手を添えて、優しく、けどしっかりと扱いてく。ビキビキと血管が浮き出るくらいに張り詰めてくれると、喉奥、さっきギリギリまでその先端をしゃぶってた喉奥が、強いお酒でも飲んだみたいに熱くなった。
早く、芝くんのを中で感じたいとか思っちゃってる。
キスしたい。
舐めて、しゃぶって。
もう一回キスして。
それから、この硬いので貫かれたいって思っちゃってる。
手で一回。口で一回。イかせてから、今度は、相手の反応とか見ながら、好きそうな、興奮しそうな誘い方をする。
いつもならそうするのに。
「芝く……ン」
誘い文句、言うの忘れちゃった。
「あっ」
なんも言わないで、ただ彼の名前を呼んで、腰に跨っちゃった。
「ぁ、あぁぁぁぁぁっ」
先端に孔の口をつけた瞬間、腰をしっかりと両手で持たれて、そのまま下から腰を突き上げられた。一気に芝くんでいっぱいになった中がぎゅって彼にしがみついて。
「あっ……すごいっ、硬くて、熱いっ、あ、あ、あンっ」
俺も彼の首にしがみついた。
「あ、あぁっ、あ、あ、ンっ……ンっ、あんんっ」
甘ったるい声が自然と溢れちゃう。突き上げながら、芝くんのが俺のいいところをたくさん擦り上げてく。
「あぁっ、だめ、そこっ」
仰け反ると乳首を芝くんが食べちゃうみたいにしゃぶってくれた。歯で齧られて、気持ち良さそうに硬くなると、今度は舌で押しつぶすようにいじめられて。
「あっ、ン、あんっ」
「麻幌さん」
「あっ」
「中、すごい締め付け」
「ン、だって、すごい、気持ち、いっ」
「自分から腰振ってやらしい」
「あ、あぁっン」
繋がってるところがよく見えるように脚をいっぱいに広げた。
「だって、気持ちい……」
そう甘い声で囁きながら、一度、深く舌を絡めるディープキスをして、濡れた唇を噛み締めながら、芝くんのでいっぱいに広げられた孔を指で広げて見せた。
「っ」
「ン、あっ」
鋭い瞳がじっとその結合部分を見つめて、それから、一度、深く、奥を射抜かれた。
ずちゅって、卑猥な音がそこから聞こえて。
「あぁぁっ」
繋がったまま押し倒された。
「細い腰……」
「あっ、激しっ」
ベッドに押し付けられたまま、深く激しく責め立てられてく。奥まで、浅いところから、全部を何度も芝くんので激しく貫かれて、擦り上げられて、奥が溶けちゃいそう。
シーツが彼の激しい攻めにくしゃくしゃに乱れてく。
突き上げて、引き抜かれそうになって、また深く、もっと奥まで貫いてく。気持ち良すぎて、何かを求めるように手を伸ばすと、その手すら芝くんの長い指に囚われてしまう。
「ン……ふ……っ」
手を繋いで、指を絡めて。そのまま深いキスに呼吸まで囚われてくと、絡め取られた指先すらジンジンして痺れてく。
たまんない。
これ。
「あ、あっ」
芝くんの大きいので。
「あンっ……アンっ……あ、アっ……」
熱くて硬いので。
「ああっ、ダメ、気持ちいっ、芝くんっ」
「っ、麻幌さん」
「あ、ひゃっ……ん、ダメっ、も、イクっ、イッちゃうっ」
たくさん責められて。
「あ、芝くんっ」
「っ」
「イクっ」
頭の中が真っ白になった。
「イクイクっ、イクっ」
芝くんっで、頭の中がいっぱいだった。
「あ、あぁぁぁぁっ」
今してる、芝くんとのセックスのことしか考えられなかった。
「あっ……ン」
気持ち良くて、溶けちゃいそうで、彼のことしか考えられなかった。
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