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愛になるまで編 9 恋ってやつは、欲しがりで
コートもまだそのまま。
そのコートごと抱き締めるようにアキくんが後ろにいる。俺は上は着たままで、下は脱いでいる。そんなおかしな格好のまま、大きく脚を開いて、アキくんの手に中を暴かれてく自分が鏡の中にいた。
「あ……ン」
長い指がやらしい濡れた音を立てて、奥まで柔らかく、アキくんの大きいのが入るように仕立ててくれる。
あんなに、指、咥え込んで、縋るように背後から抱き締めてくれる腕に擦り寄ってる。
「あぁっ……ン、アキくんっ」
甘い声でねだるようにアキくんを呼んでる自分の姿が目の前の鏡に映されて、恥ずかしくてたまらない。
「あ、あっ」
アキくんの指に中を撫でられて気持ち良さそうに蕩けた顔。
「アキくんっ」
「麻幌ってさ」
「あっ、待って、耳んとこで、喋られるのっダメ」
アキくんの低い声って、ずるいよね。声までかっこいいなんてさ、ルール違反でしょって言いたくなる。
そんなアキくんの長い指が中のいいところ撫でてくれて、もう片方の俺のことを引き寄せてくれる手が服の中に新入すると乳首をつねってくれた。気持ち良くて、今、二本咥えた孔がきゅんって締め付けると、乳首を優しく先端だけ転がすように指に遊ばれて、ゾクって背中を快感が走ってく。
「麻幌は準備、されんの苦手?」
「あ、ん……苦手っ、あ、あ、あ」
苦手だよ。だって面倒じゃん。だって、ずっとさっきからアキくんの硬いのが背中に当たってる。ガチガチに硬くなってるのが背中越しでもわかるくらい熱くなってる。なのに、俺の身体はまだ準備できてなくてさ。焦ったいじゃん。もどかしいでしょ。面倒、でしょ。ごめん、面倒でって、慌てる、でしょ。
俺が女の子ならさ、この手間なくていいじゃん。
「だから、もぉ……」
「ダメ」
「あぁっ……ぁ、ン」
そして追加された指に中を圧迫されて、下腹部がキュッと切なくなった。
「ちゃんと解れるまで」
「あ、あ、あ、も、平気っ」
「平気じゃない」
「あぁっ」
アキくんの硬いのに擦り付けるような仕草をして誘った。
ねぇ、もう平気だってば。待たせるの申し訳ない。だってこの間、アキくんはお預け状態ってことじゃん。早く気持ち良くなりたいはずなのにさ。
「鏡、ちゃんと見て」
「?」
言われて鏡へ視線を向けた。そこにはさっきと変わらず、コートごと包み込むように抱き締められながら、アキくんに可愛がられてる自分が写ってる。
「そっちじゃなくて、俺」
「ぇ」
「どんな顔してる?」
「……」
俺を抱き締めてくれるアキくんの顔、は。
「麻幌の準備だって俺はセックスって思ってる」
「……」
ゾクゾクするほど色っぽい顔をしてた。
「キスも」
「ン」
舌先を絡め合う濃厚で甘くて、これだけでお腹の奥がキュンって切なくなるキス。
「これも」
「あっ……あっ」
首筋にキスをしながらアキくんの長い指が乳首を摘んでくれた。乳首への刺激がそのまま直で奥を刺激する。甘い疼きになって、中を蕩けさせる。
「もちろん、これも」
「っ、ああぁっ」
良いところを撫でられて、跳ねた身体に、自分のがピクンって反応しながら泣いてるみたいにカウパーを溢れさせる。
「セックスだと思ってる」
アキくんの腕の中でたまらなくなってる俺のことを、じっと見つめてた。
「だから準備、俺がしたい」
「ア……ん」
「麻幌」
「……ぁ」
鏡に映ってるアキくんは。
「う、ん……して」
たまらなく色っぽくて。
「奥までアキくんのが入るように柔らかく、解して欲し、ぃ」
俺の中で達する時と同じくらいに気持ち良さそうな顔、してた。
「あ、あ、あっ……あぁっ」
小刻みに中を擦られて、ずっとイッてる。
「麻幌の中、きゅうきゅうしてる」
「あぁっ」
「っ」
息を呑んで、それから一気に奥目掛けて貫くようにアキくんが腰を強く打ち付けた。
「あぁぁぁっ」
「中イキ止まんない?」
「あ、だって」
優しい指に優しく丁寧に解された中はアキくんのことが欲しくて欲しくて、おかしくなりそうなくらいに感度をあげられてる。アキくんのが挿った瞬間、達するくらいに、トロトロ。
「あ、ンっ……あぁ、ン」
気持ちいい。
「あアっ……あンっ」
もっとして欲しい。
「腰揺れてる」
「ン、だって、奥も、全部、気持ちぃ」
「麻幌」
「ン」
自分からアキくんのを扱くように中を収縮させながら腰を揺らしてると、抱き締めて、キスをしながら、しゃぶりつく中を擦ってくれる。
「ん、ンっ」
キスで舌先を捕まえて、中を犯してくれる。
「ンンンっ、あ、はっ、アキくん」
アキくんが仕立ててくれた身体はどこもかしこも、アキくんに触れられるだけで大悦びしてた。
「今日、中に、欲しい」
感度、おかしい。
「いっぱい、中でイッてよ」
君のこと欲しくて欲しくてたまらない。キスして、その大きな手で俺のこと押さえつけて引き寄せてよ。この熱いので俺のことメチャクチャにして欲しい。もっと奥までアキくんでいっぱいにして欲しい。
全部、君にあげるから。
「アキくんの、欲しいっ、あっ」
「麻幌」
「あ、あ、あっ、すごっ……激しいっ、あ、イクっ、イクっ」
全部、頂戴。
「あ、イクっ」
アキくんのもの、全部、欲しいって、腕で、唇で、中で、奥で、しゃぶりついてしがみ付いて、離さないって締め付けた。
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