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高貴な瑠璃は散らされる(11)
同時に挿出が激しくなった。
先走りで溢れた精液が、動きに合わせてレオンハルトの内部へと塗りたくられる。
「んっ……」
そこはヴィルターの指が触れたところだ。
そう思ったとたん、レオンハルトの唇から吐息が漏れた。
さっきまでとは異なる反応に、ルーカス王の頬が興奮に赤く染まる。
レオンハルトの内部で熱い肉棒をズクズクと小刻みに動かし、奥を探るように進んでいく。
──奥はだめ……っ。
もっと奥に気持ちよくなるところがあると、ヴィルターが言っていた。 今度さわってくれると約束したところなのに。
ぐちゅり。
はしたない音をたてながら王が腰を揺すった。
ゆっくりゆっくり。
最奥を犯す。
「あっ、あぁっ……」
ぞわりと腰に震えが走った。
唇を噛みしめても、上ずった声が漏れるのを止められない。
「いやだ、そこ……そこは……っ」
「ここか?」
ぐりぐりと先端を押し当てられ、レオンハルトは身をよじった。
全身の力が抜ける。
これは快感というやつなのか?
──ヴィル、助けてくれ。こんなので気持ちよくなんかなりたくない。
しかし幼馴染が救世主よろしく助けに飛び込んできてくれるはずもない。
レオンハルトの身体は王の荒い息に支配された。
瞼の裏が緋色の闇に覆われる。
やがて、内部で果てたルーカス王がレオンハルトの頬にそっと手を添えた。
「レオンハルト・クライン。その瑠璃の眸を見せてくれ」
「………………」
「その眸が恋しくて。どうしても僕のものにしたかったんだ」
反射的に開いた視界に王の顔が迫る。
唇を重ねられた瞬間、レオンハルトの下半身がビクリと震えた。
身体を蹂躙され、ぽろぽろと零れ落ちる涙。
その滴を一粒一粒を指で拭いながら、王はレオンハルトの中から動こうとはしなかった。
「も……はなして……」
レオンハルトの手が握り固められる。
王の胸に打ちこまれるも、力なく震える拳。
王にとってはくすぐったいと笑うほどの攻撃なのだろう。
レオンハルトの手をつかみ、ルーカス王は唇を寄せた。
「おまえは意外と可愛いな、レオンハルト」
征服者の笑みが、そこにはあった。
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