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第8話 挿れんぞ ※R18

 俺と夏彦はもう何度も事に及んでいて、それでもまだ挿入には至っていない。  夏彦が尻だけで十分に快感を拾えるようになるまで。俺が待つと言ったのだ。  硬く閉じていた尻の筋肉は最近は柔らかく開くようになってきて、指が三本、バラバラに動かせる。  夏彦をベッドに転がすと、頭をベッドに付けたまま、尻だけを高く浮かして這わせる。 シャツをはだけたまま下は完全に脱がせて、指で慣らす。指用のコンドームは日々の練習で首尾よくハケていっている。次は買い溜めしておこう。  エネマグラを用意して、ダバダバに温感ローションをぶっかけてヌルンと突っ込んだ。 「……あ!」  夏彦がいつもより大きな声で喘ぐ。  猿轡で口を開けさせられているから当然だ。  見ると、顔の下に猿轡で堪えきれなかった唾液が顎を伝っている。 「ナツは、乳首弄られたいよな?」  俺は尻だけを高く上げて這った状態の夏彦に覆いかぶさるようにして両脇に肘を突いた。  夏彦の肩に顔を乗せて、唾液で濡れた顎を舐めとってやる。 「キスできねーのは、残念」  代わりとばかりにほっぺたにぶちゅっとキスをして、夏彦の乳首を探り、突起の先端を引っ掻いた。 「あっ!!……ぅあ、あっ!!」 「前立腺も、ヨくなってきた……?」 「あああ!うっ、あ!」  乳首を触る手を中断して手を下に持っていき、エネマグラを外からトントンと優しく叩いてやる。  見なくても、撫でれば夏彦の尻がひくひくと収縮しているのがわかる。  エネマグラで気持ち良くなるために、夏彦が自分で覚えた。否。俺が身体で覚えさせた。  再びこりこりと乳首を弄ってやると、我慢できない喘ぎ声が溢れる。  乳首も尻も、気持ちいいんだろう。 「な、このままチンコ触らずにイケたらご褒美」 「あっ!……う、あん!」  俺は起き上がって、上から夏彦の痴態を眺める。  イキそうなのか、ぶるっと震える夏彦のチンコをぎゅっと握る。  ぴくんと夏彦が身体を強張らせる。 「まだイくなよ。……まだだよ」 「あう!……あ!……あっ!」  夏彦の尻がエネマグラを喰うようにきゅんきゅんと動く。  散々前立腺を刺激されて立ちっぱなしの夏彦のチンコは硬いまま。俺の手の中でふるふると揺れている。 「待て……いいよ、イきな」  俺の声を皮切りに、ぴゅるるっと夏彦が精を吐き出す。  おれは猿轡を取ってやり、よだれでべとべとの顎をまた舐めとった。 「おりこうさん……気持ちよかったな?」 「ぁっ……」  キスしてやると、また小さく、夏彦が喘ぐ。 「じゃ、ご褒美やらねーとな。ナツ」  トロンとした目で何か?とこちらを見る夏彦に、俺は自分のズボンのジッパーをジジジ……と引き下ろし、夏彦の痴態を見てパンパンに勃起していた自分のチンコをボロンと取り出した。 「ナツ……挿れんぞ」 「優雅!嫌だ!」  夏彦の目が大きく見開き、逃げようとするが手錠が付いたまま寝かされているのですぐに倒れてしまう。

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