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あらすじ

 遂に地獄の火クラブの開催日となり、ヴェルトとダーティ、ディックの3人は会場である隣村の廃れた教会へ向かう。  そこに集まった者共は、悪魔召喚の儀を真似たり夢魔とひとときの甘い時間を過ごしたりして、背徳的な遊戯に浸っていた。  その中でもヴェルトはミキの情報を得るという目的を持ち全ての人間や夢魔に声をかけたが帰ってくるのは全て期待はずれな答えだった。  地獄の火クラブの会場から帰る途中、3人は野盗に襲われてしまう。  ヴェルトが荒くれを撃退したが、ダーティを庇いディックが怪我を負ってしまう。  夢魔であるディックの事を誰にも明かさないと信じ、ヴェルトとダーティは医者であるハルキオンと、かつての仕事仲間であるリタという青年に治療を任せたのだった。  翌日の朝、ヴェルトはマジェスティック邸に預けていたカイラを引き取った。  その時に遠くからカイラの様子を伺っていた小さな影に気付かなかったが……恐らく影は近い将来カイラとヴェルトの前に姿を現すだろう。  一方ガゼリオは夢魔の呪いと貞操帯により、ほんの少しの刺激で高まる性的な欲求に悩まされていた。  まだまだ長い禁欲期間。ガゼリオはどのように過ごすのだろうか……

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