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予定その2

 湯船に浸かったガゼリオとレオの2人は深く溜息を吐いた。魔法祭という一大イベントで溜まった疲労が湯に溶けてゆく。 「なんか……俺だけバカみたいなモン着けてて恥ずかしい」  唯一外せない貞操帯を隠すように、ガゼリオは湯船で体育座りをしている。 「ガゼリオ。足伸ばして見せてみ」 「……っ」  ガゼリオは恥ずかしがりながらもレオの命令に従い足を伸ばした。  情けない姿すら愛おしく、レオは微笑んで貞操帯を突っついた。 「んっ…….!」  その刺激だけで囚人が目を覚まし、ガゼリオはさりげなくレオの雄々しい体に身を寄せる。 「今日で30日目だったよな。大変だったな」 「……うん」 「今夜は今まで出来なかった分、たくさん触ってたくさんイかせてみせるから。後もう少し、頑張ろうな」  ガゼリオを慰めるようにレオは口付けをした。次第にそれがエスカレートしてゆき、ガゼリオはレオと向かい合うよう足に乗って、彼の逞しい首に腕を回して濃厚な口付けを交わす。 「ん……」  風呂の湯が揺れる音。水滴が湯船に落ちる音。互いの舌を愛撫する音が混じり合う。 「ガゼリオ」  レオとガゼリオは互いの顔を見合わせる。互いの頬が赤いのは湯の熱だけが原因ではない。 「のぼせるからさ。そろそろ上がろうか」 「あぁ。……そうだな」  ガゼリオはレオに貞操帯のチューブ部分を押し付けながらもそう返事をした。    ***  風呂から上がってすぐの事。  レオと触れ合っていたガゼリオは、やはり性的欲求に耐えきれず裸のままベッドに伏せてしまった。 「~~~~ッッ♡♡」  クッションに顔を埋め声にならぬ声を上げるガゼリオを心配し、さっとバスローブを羽織ったレオがベッドに腰掛け彼の頭を撫でてやる。 「ガゼリオ、まだ日付変わるまで時間あるからさ、一旦落ち着こうな」 「無理……無理っ! チンコ壊れる……!」  ベッドのシーツに限界まで煮え滾ったモノを押し付け腰を振る。  人目を憚らず床オナを始めるガゼリオにレオは生唾を飲み込んだ。が、正気を取り戻すよう首を横に振り、ガゼリオをいつも通り横から抱き締め強制的に自慰を止めた。 「うっわ、体あっつ」  興奮で火照ったガゼリオの体がマグマのようだ。貞操帯の中で欲望が大暴れしているのだろう。 「イきたい、イきたい! チンコ扱きたい、精液出したい……!」  大きな胸板に顔を埋め、ガゼリオは欲求をレオに吐き出す。 「そうだな。だけど……もう少し我慢だガゼリオ。深呼吸、な?」  呻くガゼリオの体が落ち着くまで、レオはずっと彼を抱き締めた。 「落ち着いたら飯食おうな。だから深呼吸」  涙目でふぅ~~っ……ふぅ~~っ……♡ と呼吸し続けるガゼリオを前に、雄々しい部分が猛るのを感じたレオも深呼吸をし始めた。    *** 「肉んめぇ~」  ガゼリオが落ち着きを取り戻した後、牛肉のステーキとパンを頼んだ2人は夕食を楽しんでいた。  全力で食事を愉しむレオの対面に腰掛けたガゼリオは優しく微笑んだ。しかしやはり性行為の事で頭がいっぱいで、少々ぼーっとしているようだ。 「なぁ、ガゼリオってさ。やっぱ上に乗られたり、背中から抱きつかれんの嫌なの?」 「嫌というか……受け付けないんだ」  受け付けないという言葉にレオはうーんと唸る。 「あのさ。初めて俺んちに来てくれた時、俺、お前に覆い被さったじゃん? ……なんかさ。俺には怯えてるように見えたんだけど、何かセックスでトラウマがあるとか、本当にそーゆーのは無いのか?」  核心を突かれた気分になり、ガゼリオは一瞬だけ手を止めた。が、すぐに平然とした様子で返す。 「うん。本当にそういうのはねーから。大丈夫」  ガゼリオにすっかり騙されたレオは「なら良いんだ」と肉にかぶり付いた。    *** 「はぁ……はぁ……♡」  発作のように再び劣情で体の制御が効かなくなったガゼリオを、レオは抱き締め慰め続ける。 「ガゼリオ、ちょっとだけ気持ち良くなろうか」  腹に浄化魔法をかけられたガゼリオは、これから何をされるのか瞬時に理解し頷いた。  ウォーターの魔法で湿らされたレオの無骨な指が、菊を押し広げる。 「あっ♡ 挿入っ……あっ♡」 「ガゼリオの1番気持ち良い所を可愛がってやるからな。我慢せずイって良いんだぞ」  いやらしい水音を立てながら掻き回され、ガゼリオは気付けば絶頂の目の前に到達していた。 「うっ……おっ、嘘、も、イ……っ!」  早々に気を逸したガゼリオに強請られ、レオは口付けを交わす。 「まだイかせるつもりなかったんだけどな。こりゃ、俺のが挿入った瞬間イくかもな」  レオの言葉にガゼリオは彼の下半身へ手を伸ばす。  ガゼリオの痴態で反応した肉棒は既に強張っており、ドクン、ドクン。と脈打っている。 「レオも……レオも、気持ち良くなってくれよ」  すっかり淫棒の虜になったガゼリオから伸ばされた手を、レオはそっと止めた。 「ガゼリオ、俺のは触んなくて良いから。全部ガゼリオんナカに出す予定だからさ」 「あ……♡ 楽しみにしてる……♡」  レオの指を咥えたままの雌穴が切なく疼くのを感じ、ガゼリオは甘い声でそう返した。    ***  リラックスと発作を交互に繰り返す。  日付が変わる時間が近付くにつれ、レオもガゼリオとの行為が待ちきれなくなっていった。  ベッドの上にいつも通り向かい合うよう横向けになった彼らは、絡み合うように抱き合っていた。  互いの名を呼び合い口付けをし合い、足も絡ませて全身で熱を共有する。  抱擁を交わし、互いのペニスを主張するように押し付ける。しかし悲しいかな。レオの業物が唸るのに対し、ガゼリオの雄は封じられ立ち上がる事すらまだ許されていない。 「ガゼリオのチンコ、鉄越しでも『早く出たい』って言ってんの分かる」 「うん……早くレオみたいに勃たせた……んっ♡」  唯一外に出されたままの袋を手で包まれガゼリオは唸った。 「こん中でグツグツ煮え滾ってるモン、全部出させてやるからなガゼリオ……そろそろ日付変わるから訊くんだけどさ。ガゼリオっていつもどんな風にオナってんの?」 「えっと、四つん這い? になりながら____」 「四つん這いぃ!? うわエッロ!」  レオのオーバーな反応にガゼリオは驚きビクッと身を震わせた。 「は? そ、そんな変?」 「変というかエロい! え? だってさガゼリオ、こうなる前は夜な夜な下脱いだ状態で、ベッドの上でケツ突き出しながらシコってたって訳だよな!?」 「大声で言語化すんじゃねー恥ずかしい! じゃお前はどうしてたんだよ!」 「俺は常に本番に備えた体勢でやってるもんね!」 「童貞の癖に」 「今夜で童貞とはオサラバだから! 俺は立ったまま____」 「お前の方がエロいじゃねーか。立ったままって……! 立ちバックとかヤル気満々じゃねーか」 「そうだよ。でも今回は違うのを____」  カチャ____ 「……あ!」  貞操帯が緩むのを感じ、ガゼリオは歓喜の声を上げ、更にレオの体を強く抱き締めた。 「あ? ……あ、日付変わってる。外れたのか! 貞操帯!」  ガゼリオが胸に顔を埋めながら何度も頷いたのを見て、レオは急いで貞操帯を手に掛け外してやる。  体の一部と化していた鉄の|縛《いましめ》が、いとも簡単に剥がれてゆく。  ようやく愛する人の秘められた部分を見られる。  プレゼントを貰った子供がその包装紙をビリビリと破くような高揚感を覚えながら、レオは拘束を解いてゆく。  そしてガゼリオの肉茎を捕らえていたチューブが取り払われた途端。新鮮な空気に触れた囚人がムクムクと膨らみ始めたのだ。 「あ……う゛……っ!」  男の尊厳を取り戻すように、今までに無いほど強張り、脈を打つ。 「勃起……! 俺、勃起してる……っ!!」  レオの胸板に顔を埋め快楽に耐えるようしがみつきながら、本能として腰を振り悦びに浸る。 「ガゼリオのチンコってこんな感じなんだ。ガゼリオ、もっと見せてみ」  とレオはガゼリオの腕を優しく解き、彼の下半身を見るべく体を下にずらしてゆく。 「やめ……恥ずかしい」 「散々俺に『射精したい』とか『チンコ扱きたい』とか言ってた奴が良く言うよ」  レオはガゼリオの片足を持ち上げた。 「あっ、やめろ……!」  足を閉じて隠す事ができず、ガゼリオは更に顔を真っ赤にする。 「やっぱり俺の予想通り、俺のよりはちっちゃいんだな。しかも仮性包茎」 「うるせー」  レオは遊びで優しく息を吹きかけてみる。すると、生意気だったガゼリオはあまりに情け無い喘ぎ声を出し仰け反った。 「お? これもう空気だけでイけんじゃね? 1回目空気でイくか?」 「嫌だ……ちゃんと扱いて欲しい……お願いだから……♡」  腰を振りペニスをアピールするガゼリオに、レオは自分の中で何かが目覚めそうになるのを感じた。 「分かった分かった。じゃ、お前が1番イきやすい体勢の四つん這いになりな」

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