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予定その3

 射精への期待で息を荒くしながら、ガゼリオはレオの命令通りベッドの隅の方で四つん這いになっていた。  鍛えられていない控えめな尻を主張するように突き出している。会陰から続くようにぶら下がった肉袋が、ゴムボールのように張っていて中でグツグツといやらしい汁を煮え滾らせているのだ。  そして足の間から見えるのが、30日間もの責苦を耐え抜いた男根だ。裏筋がくっきりと浮き出ており、先端からは何滴もの蜜が落ちてシーツを汚している。 「早く……レオ、早く……!」  と催促し尻を左右に振る姿は、きっとこの世界で最も浅ましく淫らなのだろう。  レオは今すぐ組み敷きたい欲求を何とか心の奥底へ沈めながら、皮のバックを漁り何かを取り出した。 「ガゼリオ、これに出せ」  とガゼリオの足の間に置いたのは、透明なガラスの容器だ。スクエア型のガラス製保存容器を想像してもらえれば分かりやすいだろう。 「あ……?」 「いや、ガゼリオが一発目に出すザーメンってどんな感じか見てみたいなーって」 「お前ヘンタイだな」 「ガゼリオには負けるよ。……じゃ、触るぞ」  ガゼリオの怒り棒に触りやすいよう、レオはベッド脇の床に膝立ちになった。 「大丈夫か? これは嫌じゃないか?」 「うん。……大丈夫」  再び「触るぞ」と宣言した後、レオはガゼリオの屹立にそおっと触れた。 「あ……♡」 (まるで乳搾りだな)  ガゼリオの体勢とピンと伸びる肉の棒に、レオは故郷の村で牛の乳搾りを手伝わされた事を思い出す。 「あ、触る前に剥いてやらないと」  レオは指で輪を作りガゼリオの鈴口を握ると、柔らかな皮をそっと剥いてやった。 「うっ♡」  赤く熟した果実のような、最も敏感な部分が露わとなりガゼリオは足を震わせる。 「さて、まずは全体を可愛がってやるからな」  牛の乳のようにぶら下がっている限界チンポを、赤子に触れるような優しく繊細な手付きで愛撫する。 「あ……ぅあ♡ ん……ぉ……っ♡」  1コキごとにガゼリオは鳴き、幸せを噛み締める。 「ガゼリオ、背中トリハダ立ってる。本気で感じてくれてんだな。もう少し力強くしてやろうか」 「おっ♡ やめ♡ 刺激っ、強……っ♡」 「でもあんな触り方じゃイけねーだろ? これ以上我慢すんなよ。ただでさえ無理なオナ禁してんだから」 「いや……だっ♡ イくの、こわ……い」  ガゼリオの言葉にレオは不思議そうに眉を動かす。 「はぁ? あんなイきたいっつってただろ?」 「派手にイっちまいそうで……♡ チンコもっ♡ 頭も♡ バカんなる……♡♡」 「大丈夫だって。お前がどんだけバカになろうが暴れようが、俺が全部受け止めてやるから……な!」  今度は雌の部分に指が一気に捩じ込まれ、ガゼリオは声にならぬ声を上げた。 「今、指2本挿れてるからな。コリコリしてる前立腺撫でて、ナカからも凝り固まったザーメン出すの手伝ってやろうな」  全身の力が抜けてゆく。  ガゼリオは近くにあったクッションを手に取り、抱き締めるように顔を埋めた。  レオに触ってもらう為に何とか足は膝立ちのまま耐えているが、生まれたての子鹿のように震わせている。 「そろそろヤバいか? じゃ、ガゼリオが1番好きだって言ってた部分可愛がってやろっかな?」  全体を優しく扱いていた手を、今度はある一点を集中して刺激するよう動かす。 『ウォーターの魔法使ってから、ゆっくりと扱いてやるからな。全体を軽く優しく撫でて、イきそうになったら気持ち良い所を重点的に扱いてやるよ。なぁ、ガゼリオってどこ触られんの好き?』 『はぁ……っ、俺は……カリ……とか』 「~~~~ッッ♡♡」  先程まで皮に包まれていた敏感な部分を無骨な手で擦られ、ガゼリオは一際大きく鳴いた。 「イけ」  レオの囁きに、袋の中で鎮座していた玉が迫り上がる。 「イけ、ガゼリオ」  「この射精の為に生まれたんだ」と錯覚するほどの快感に自然と涙がこぼれてしまう。 「俺が一緒にいるから」  自然と手に力が入り、天国への階段を駆け上ってゆく。 「安心してイけ」  そして…… 「レオっ♡♡ イく♡ レオ、レオ、レオ……ぉッ♡♡♡」  恋人ですらない男の名を呼び、多幸感に包まれながらガゼリオは遂に気を逸した。 「すげーガゼリオ! ドピュッドピュッて出てる!」 「ぐ、ぐぅうぅうっ~~~~♡♡♡」  長きに渡る禁欲が、ゼリー状の白濁としてガラス容器に吐き出されてゆく。 「ハァーーッ♡ ハッ♡ ハッ♡ ハッ♡ ハッ♡…………」  レオの手の中に包まれたままの肉棒が跳ね、ドクンドクンと脈打ちながら必死に精を押し出す。その度に筆舌し難い快感がガゼリオの脳を焼いた。 「はぁ……はぁ……♡」  永遠とも思えるほど長い射精を終え、ガゼリオは項垂れて甘い呼吸を繰り返す。 「うわ、こんな精子見た事ねーよ」  ガラス容器に発射されたゼリーを指で掬い、レオは躊躇いなくソレを口へ運んだ。舌を鳴らしながら味を良く確かめる。 「すげー雄々しい味がする。なぁガゼリオ、お前も舐めてみろよ」 「やだよ」 「良質なタンパク質なんだよ! ほら、舐めろ」  レオはガゼリオの分の精液も指で掬い口へ近付けてやった。 「やめろ近付けんじゃねー」  もちろん突っぱねられたレオは「悲しい」としょんぼりしたが、すぐに気を取り直しガゼリオの隣に寝転がった。 「でもガゼリオ。ちゃんとイけたじゃねーか。偉いぞ、よく頑張った」  大きな手で頭を撫でられ、ガゼリオはこれ以上無い安心感を覚える。 「レオ……射精って、こんな気持ち良かったんだっけ」 「そうだぞ。オスイキって気持ち良いんだぞ」 「俺、射精の虜になりそう」  射精の虜というワードにレオは可笑しくてつい失笑した。 「良いんじゃねーかな虜になっても。じゃあ、ガゼリオのまだ触って欲しそうにしてるし、2回目の射精させてやろうか?」 「いや、いい。それよりも……良い加減にお前の事も気持ち良くしてやんねーと」  熱の籠った目で見つめられながら首に腕を回され、レオはつい心臓を高鳴らせてしまう。 「俺で童貞卒業したいっつってたよな? いいぜ。俺の事、どんな風に使っても良いから」 「ガゼリオ。使うって言うんじゃなくて、愛するって言ってくれよ」  ガゼリオに強請られるまま、苦笑したレオは彼ともはや何度目か分からぬ濃厚な口付けを交わしたのだ。

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