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第2話

  長い睫毛に、キラキラした蒼い瞳。 ブロンドのふわふわした髪は、ネコ毛か? 青年は日本人離れした深い堀に、鼻筋が真っ直ぐ伸びたとても綺麗な造りをしていた。 何処からどう見ても地元人ですと言う彼の格好で、俺はああと自己解決する。 もしかして、ココは彼の指定席。 と。 そんな感じで、俺は「──どうぞ」と立ち上がった。 そして、彼に座席を譲り渡すように俺は別の座席に移ろうとする。  

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