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第3話

  「違う!待って!」 そう言うふうに青年の蒼い瞳が動き、すれ違う俺の肩を掴んだ。 俺が、 「えっ!」 と、目を大きく見開いて振り返ると、俺の後頭部と腰に腕が廻されていた。 驚いた俺が彼の顔を見た瞬間、無理矢理、顔を上に向けさせられた。 上顎にぬるっとした生暖かいモノが走ったと思ったら、ソレが俺の下唇と上唇をざらりっと舐め上げた。 そして、抵抗する間もなく、彼の唇が俺の唇にかぶり付き、扉を抉じ開けるように彼の舌が俺の口内に捩じ込まれる。  

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