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第17話

  少年は僕の存在に気が付いていないらしく、窓の外の景色に夢中だった。 「──Do you mind if I sit next to you?」 そう僕が声を掛けると彼は驚いたように僕の顔を真っ直ぐに見た。 戸惑うように辺りを見渡してから、また僕の顔を見る。何かを察したように、彼は立ち上がってこう言う。 「here you go.」 と。そして、僕の脇を通り過ぎるように別の座席に移ろうとする。 「No it is not! please wait!」 僕はそう叫び、慌てて彼の肩を掴んだ。彼はeh!と驚いた声を上げて、僕の顔を見る。彼のそう言う全ての行動があの少年と一緒で、僕の中にあったモノが一気に爆発した。  

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