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第18話

  気が付けば、僕は少年を僕の部屋に連れて来てしまっていた。本能の儘に彼を押し倒し、彼を犯した。「やだ」と泣きじゃくる彼に、「ゴメン、辛いよね」とあやしながら、僕は彼を抱き続けていた。 そして、彼がぐったりとして動かなくなるまで抱き潰し、彼があの少年だったらどんなに幸せかと後悔しながらも、僕は彼の上から退こうとはしなかった。 彼の身体を隅々まで舐め廻し、無反応な彼にキスをする。僕の腐った感情を彼にぶつけ、ソレでも満たされず、彼の全てが欲しいとまでトチ狂ったことを考え始めていた。 あの少年の代わりにはなるハズがないのに。 僕は漸く彼の上から退き、本当に彼には酷いことをしてしまったと彼のサラサラとした前髪を掻き上げた。 鏡を映したような瓜二つの額に軽いキスを落とした。  

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