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第一章 第33話 *清めの交わり***-2

***これから先、性的な表現を含みます。苦手な方は注意してください。 *R18要素あり。背後にご注意ください。  「はぁ……はぁ……クロ。クロ、怖いんだ僕。」 「大丈夫です。もう二度とアイツは近づかせません」 「違う、そうじゃないんだ。確かに無理やりレイプされそうになったのは怖かったけど……僕が本当に怖いのは自分自身なんだ」 「アキト自身?それはどういうことですか?」 「僕、ドリスタンは気持ち悪くて今思い出しても震えがくるけど、でもオスマンは嫌じゃなかったんだ。いや、それはオスマンがクロに化けていたからかもしれないけど……もし、もしもオスマンが僕と魔力の相性が良かったなら僕は……僕は伴侶以外に身体を許していたのだろうかって。そんな自分が怖いんだ」 「アキト……魔女は淫蕩です。それはブラッディマリーが私によく言っていました。自分の意識しないところで本能で動いてしまうときがあると。たとえ、そうなったとしても大丈夫ですよ。私の気持ちが変わる事はありません」 「でも!でもそんなのきっとクロを傷つける。クロにもエドガーにもいつかきっと飽きられてしまうかもしれない。そしたら僕から離れて行ってしまうかもしれないっ。それが怖いんだ」 「アキト。言葉だけでは不安になるかもしれないので、私の秘密を一つお教えします」  クロードはアキトの膝を抱え大きく股を広げた。 「んぁっ……なに?……聞かせて」  そのままアキトの太腿に歯をたてながらクロードは言葉をつづける。 「獣人の寿命が短いのは知っていますね?」 「うん……ぁん」 「でも私はもう200歳を超えているのですよ。きっとこれは魔族の血がミックスされてるからだと思うのですが、やはりいつか突然寿命がくるのかもという恐怖はあります」 「クロっ!やだよ。僕を置いて逝かないで」 「もちろんです。そのかわり、こうして定期的に魔力を……私は貴方の熱をとると言いながら、その実私は貴方から魔力をいただいていたのです」 「僕から? じゃあもうかなり前からなの?」 「そうです。前も言ったように私は長く生きてる分、ズルい生き物なんです。わたしはきっとアキトと離れると心だけでなく身体も朽ちてしまうかもしれません」 「そんなのヤダ! 僕はクロを離さないよ。僕をあげる。僕とクロはいつでも一緒だよ」 「あぁ。アキト!可愛い、かわいいっ。離れません。絶対に。それに私がいただいていたのは貴方の中の作られすぎた魔力でしたのでアキト自身には何ら影響はありません」 「クロ……」 「だから……たとえどんなふうにアキトが変わろうとも私があなたから離れることはないのです」  クロードの指が後蕾に差し込まれ、ゆっくりとかき回し始めた。 「んぁあっ……ぁんん」 「愛してます。貴方こそこの私の執着さに嫌気がさしませんか?」 「まさか。それだけ僕の事を想ってくれるなんて僕は幸せだよ」  クロードが嬉しそうにほほ笑むと後蕾の指の本数を増やし始めた。 「ん……ふぅん……ぁあ、クロ。早く来て……」 「アキト!私の体液を全部あなたにあげますっ。体中全部搾り取って……」 「んふ……ふふ。何言ってんの。そんなひどい事しないよ僕」 「あぁ。やっといつものアキトらしくなりましたね」  後蕾の入り口で己をあてがいクロードが腰を進める。 「んああぁあっ! クロ! ぁああっ」 「アキト。貴方の中はこんなにも熱い。熱くてキツイ……」 「あぁあっ……クロっ……はっはぁはぁ……」  アキトが息を浅く吐いた瞬間をみてまたクロードが腰をズン!と進める。 「んぁああぁああっ」 「はっ。あぁ。良いですよアキト。貴方の中、こんなにも私を欲しがって締め付けて」 「ああんっ……やっ。恥ずかしいからっんああ。言わないで」  ずちゅずちゅっ。クロードが腰をリズミカルに動かしてくる。 「ぁっぁあっ!……いいっ!クロっ……」 「こんなにもきゅうきゅう締め付けて。私のモノを奥へと誘い込みます。あぁ、たまらない」 「うぁっ。んぁあっ……もっ!やだ。言わないで」 「アキト!ココでしょ?ココですよね?」  腰を叩きつける速度が速まる。パン!パン!パン!と音が部屋に響く。 「ぁああ!そこ!ぁあっ!いいっ!イッちゃうっ!クロもぅ……」 「アキト!イって!っ!イって!くっ!……」 「ぁん!ぁぁっ!もぉイっ!イク!んんっ!!」  ちゅっちゅとクロードがバードキスを繰り返す。  アキトはクロードの胸に顔をうずめていた。 「クロ……僕、攻撃魔法が使えないけど、出来ないって嘆くばかりでなく闇魔法が使えないなら魔道具を身につけるよ。力が足りないなら剣術を習うよ。……今日は情けないところばかり見せてごめんよ」 「アキト?! ぁあ。私の伴侶は常に前向きでなんて素敵なんだ! 」 「ふふ、なんだよそれ。それきっとフィルターがかってるよ。あばたもえくぼって知ってる?」  アキトの瞳はいつものようにキラキラと輝いていた。 ~~~~~~~~~~~~~~~  今回はちょっとクロードの闇部分をお見せしました。  クロの執着は命がけで重いのですがアキト一筋なんです。  それを受け止めれるのはアキトだけなのです。  エドガーは次の2章から男前度があがります。wあと少し1章をお付き合いください。

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