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第二章 14話 *枯渇**

 エドガーがアキトを抱きかかえレッド達の元に戻るとコバルトが泣き崩れていた。  自分のせいでアキトが危険な目にあったとかなり反省したようだ。  洞窟でクロードに会ったことは竜騎士たちには伝えなかった。クロード本人から口止めされたからだ。 「悪いがレッド、今日はもうアキトを連れて部屋に戻ってもいいか?」 「ああ。報告書はこちらでまとめておくから。傍にいてやれ」 「それと。コバルトのやつ、反省してたみたいだからあまり怒ってやるなよ」 「いや、それとこれとは別だ。でも団長からそう言ってもらえて嬉しいぜ。改めてきちんと謝りに行かせるから今日は本当にすまなかった!」  レッドが頭を下げた。    部屋に戻るととクロが寄ってきた。 「にゃあ」  「お前の方が先に戻ってたのか?」 『アキトは無事か?』 「さて、クロ。お前があの場所にいた経緯を聞かせてもらおうか」  クロードはダレンと話した内容をかいつまんで説明した。 「あのダレンってじいさんやっぱりただ者でなかったんだな。じゃあ帰りもダレンによって?移転したのか?」 『おそらくそうだ。気づけばまたドラゴン城に戻っていた』 「……竜たちの目を通して神龍(シェンロン)ってのは世界を見てるんだよな?。俺がアキトを助けようと地割れの中に入った時に竜除けの結界が張ってあったんだよ。だからほかのやつらは降りてこられなかったんだ」 『ふむ。では祖父は智慧の石を竜には渡したくなかったのかも知れませんね』 「そうか。でもあいつらを敵とは思いたくないなあ」 『ですが、智慧の石を守っていた祖父の事を思うと……おそらくもう理性を保つのもギリギリだったのでしょう。よくぞわたしたちが来るまで持ちこたえてくれたと思います』 「アキト様が震えてらっしゃいます!」  バレットの声に慌ててベットに行くとアキトが身体を丸くして震えていた。  クロードがすぐさまアキトの腕に尻尾を絡ませ人型に戻る。アキトの顔面は真っ青でみるみる唇から色がなくなっていく。 「お着替えが終わりベットに横たわらせたら急にうなされ出されて」 「わかった。すまねえがバレット。しばらく出ていってくれねえか?」 「……はい。」 「バレット、時間はかかりますがいつでも入れるように湯を沸かしておいてください」 「はい!クロード様!」  なおもアキトの身体はガタガタと震えだしている。 「冷たい。手も足も身体も顔も」  キスをしながらクロードが抱きしめるとエドガーも反対側から抱きしめてきた。 「魔力が足りないのかもしれない。エド!アキトは洞窟に来る前に何をしてましたか?!」 「魔物と戦ってた!なんか光の矢みたいなの放ってたぜ!」 「っ!祖父を射抜いた矢ですね?」 「おう、そうだ。」 「光は闇を払う力があるのです。かなり高度な魔法となります。アキトにまだ光魔法は教えてませんでした。無理やり癒しの力を変換させたのでしょう」 「じゃあ、この状態って?」 「ええ。急激な魔力消費による反動でしょう」 「ど……どうすりゃいい?あ!抱くのか?抱いたらいいのか?!」 「エド!私たちの魔力をわけてあげるのです」 「だから抱くんだろ?アキトの中に俺達の魔力をのせた精をぶちまいたらいいんだろ?」 「ったく!もっとマシな言い方をしろっ!」   「愛してます。アキト」  耳元で熱い声が囁いた。甘い低い声をうっとり聞いていると軽くゆすりあげられた。 「っ!ぁん?……あぁっクロ?」  何?クロが僕の中にいる?今のは僕、口に出して「愛してる」って言っちゃったのか? 「俺だって愛してる!」  エドガーの声は僕のヘソの下から聞こえる。鈴口に舌先を入れられた。 「ぁあっ!やんっ!!……ぁっ??」   気が付けば背後からはクロードに挿入され前はエドガーに咥えられていた。 「え?なん……で?ぁあっ」 「ぁあ、アキト。やっと体温が上がってきましたね?」 「そりゃこんだけ俺達から精力吸い上げたらあったかくなるだろう」 「ぁっぁああっ。まっ……てっ!はあん」 「待てませんっ。こんなに締め付けて。止められるわけないです!」  ずちゅっずちゅっと濡れた音が早くなっていく。 「ぁあっクロ!クロ!」 「コラ。俺も居るんだって!」エドガーが胸の飾りをぎゅっと捩じる。 「ひゃあっ!」  痛みと共に快感が付きあがる。思わず内側をギュッと締め付けた。 「くっ!アキト……っ!ぁ」  身体の最奥に熱い飛沫を感じる。クロードが精を放ったのだ。 「ぁ。ぁああ、熱い。あぁもっと……欲しい」  身体の奥から熱くなる。あれだけ寒かったのが嘘のようだ。  だが今度は熱が渦巻いてきた。魔力が戻ってきたんだ。 「はぁッ。は……ぁ」 「アキト?熱が出てきたのでは?」  かすれ声のクロードが耳たぶを甘噛みしながら聞いてくる。 「お?じゃあ、あとは魔力を馴染ませたらいいんだな?クロ。そろそろ交代してくれよ」  疲れた顔のエドガーが拗ねた感じで答える。 「仕方ないですね。そっとアキトの身体を反転させてくだい」  僕の下半身はもう力が入らない状態だ。何回ヤったんだ??!  ずるりと後蕾からクロードの雄が抜ける。 「ぁ……抜いたら寂しい……」  かなり恥ずかしいことを言ってる自覚がある。あるけど口が勝手に動いてしまう。  だって抜け出てしまうと切なくなるんだ。 「よし。大丈夫か?今度はクロの方を向いとくんだぞ」  エドガーはゆっくりと方向を変えると側位から挿入してきた。 「ぁっ。……エド。ぁあ」  今度はクロードの顔が目の前にある。 「ふふ。アキト蕩けそうな顔をしてますね。可愛いですよ」 「クロ。キスして」 「はい。いくらでもシテ差し上げます」  僕はそのままクロードの首にしがみついた。濃厚な口づけが気持ちいい。 「ん……アキト。お前の中すげえ。熱くってうねってる」  背後のエドガーの声がうわずっている。急にズンっと突き上げられた。 「ん!んんんっ!!」  口を塞がられてるから声があげれない。  クロードの大きな手が僕の雄を包み擦り上げられた。 「くっ。ふっ。んん!」 「はぁ。アキト一緒にイきましょう」  クロードは自分の雄アキトの雄を一緒に掴んで摺り上げていく。 「あぁああああっ!!」 「ぐっ!そんなに締めるなっ……くっ!」 「アキト。アキトっ」  3人が果てるとともに魔力が循環した。

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