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第18話◇桃川春季⑭

 春季は、最奥まで一気に穿かれた衝撃に、息を詰めた。ぎゅうっと抱きしめてくる、蓮の腕の強さも、春季の心を満たした。 「クッ! 春季、息をゆっくり吐いて……そう、いい子」 「ふかぁい……ナカに、れんがいるぅ♡」  春季がキスを強請ると、蓮が応えてくれた。このまま、蓮とひとつに溶けてしまいたいと、春季は思った。  初めて直に感じる蓮のペニスの脈動を、春季は食むように、アナルで堪能する。春季はその感触に胸がいっぱいになって、幸せの涙が目尻からポロリと零れた。  春季が落ち着いたのを見計らって、蓮は腰をゆっくり突きあげはじめた。ぬちゃぬちゃと、いやらしい音が部屋に響く。 「あっ♡ あっ♡  おくにあたるっ♡ きもちぃ♡」 「俺も、すげぇ気持ちいい。ほら、春季の好きなところ、もっと突いてやる」 「ぁあん♡」 「春季も気持ちいいトコロに当たるように、自分で動いてみろ。ココが好きだろ?」 「ひぃん♡」  ゴリッと前立腺を抉られると、春季はチカチカと星がみえた。蓮に支えられて、自らも腰を揺らしていく。 「きもちぃ、きもちぃの♡ イキたい♡ イキたいっ♡」 「このままイける。ほら!」 「ひぎぃ♡」  ズンッズンッと最奥を責められて、春季のアナルは、蓮のペニスを搾り取る動きをみせる。でも、ネクタイで縛られたちんこからは白濁は吐き出せなくて、あと一歩が届かない。  すると蓮は、ズルッとペニスを引き抜くと、春季を後背位の体勢にさせて、腰をガッチリと掴んだ。春季のナカに戻ってきた蓮のペニスはさっきとは違うところに当たる。 「やぁ♡ ぁあっ♡ ひうっ♡」  蓮は、いやらしい腰使いで、春季の悦いところを余すことなく抉っていく。絶え間なくイイ声で啼く春季の耳元で、蓮は荒い息もそのままに囁いてきた。   「大好きなちくびも弄ってやるから、メスイキしろよ?」 「─────っ♡♡♡」  蓮の打ち付ける腰とともに、ちくびを強く摘まれて、春季は頭が真っ白になった。胎の中で跳ねる蓮のペニスと熱い飛沫を感じる。長い長い絶頂のあと、春季はペショリとその場に崩れ落ちた。 「はぁー♡ はぁー♡ はぁー♡」 「上手にメスイキできたな。愛してる、春季」 「ふぅん♡」  だらしなく溶けた春季は、蓮に優しいキスを何度も与えられて、幸福感がいつまでも続く。蓮にちんこのネクタイを外してもらうと、トロトロと白濁が溢れてきた。  全部出し切るように蓮に扱かれて、喘がされると、春季のちんこはまた芯を持ち始めた。まだ大きな蓮のイチモツの脈動を、アナルで感じる。春季の胸は期待で高鳴った。 「今夜は寝かせないからな」 「れん♡ もっとちょうだい♡」 「ホントに可愛いな」 「ふぁ♡」    蓮がズルリと陰茎を引き抜くと、後孔から蓮の吐き出した精が伝い落ちる。春季の背中に唇が触れ、チクッチクッと蓮が刻印を残しているのを感じた。淡い快感がそこから湧き起こる。 「くぅん♡」 「ああ、俺の出したの零れてきたな。またナカに出してやるよ。」 「れん、顔を見ながらしたい……愛してる、蓮」 「───ッ! 反則だろ」  春季の愛の告白に、珍しく照れて微笑んだ蓮は、向かい合って柔らかなキスをしたあと、ゆっくりと春季のアナルに入ってきた。何度も何度も繋がった二人だったが、最後に春季がもう一度、後ろだけでイッたあと、気を失って終わった。  本当に、空が白むまで抱き合った。      

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