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番外編◇誕生日プレゼントはレースの下着で♡

 これは、まだ春季と蓮が一緒に住むマンションを探している頃の話。   「うぅ……。やめておけばよかった」  春季は脱衣所で自分の姿を鏡で確認すると、怖気づいてしまった。  今日は蓮の誕生日だ。いつもよりオシャレなレストランを予約して一緒に食事をした。  その時にプレゼントも渡すと、とても嬉しそうにしてくれた。春季は心から「おめでとう」と言ったのだった。  平日だったので、そのまま蓮のマンションに帰ってきたが、今日はすぐにでも春季に襲いかかってきそうな蓮を、先にお風呂に向かわせた。 「春季、一緒に入ろう?」 「ダメ。オレは後から入るから、蓮はお風呂からあがったら寝室で待ってて」 「……わかった」  なんとなく、なにかを察したのだろう蓮は、大人しく先にお風呂に向かってくれた。入れ違いで春季はお風呂に入った。蓮は寝室で待っててくれているはず。 「ふぅ」  今日はずっと緊張していた。うっかりカバンをぶちまけないかと、ヒヤヒヤしながら会社で過ごしていた。  外回りの予定がなくて本当によかった。春季は心から思う。普段からそんなドジはしたことなんてないのだが、バレたら、もう会社にいられない。 「勢いって怖い……」  蓮のために頑張ろうと思った結果だが、頑張る方向を間違った気がしてならない。でも、蓮と甘い時間を過ごしていたときに呟いた言葉を叶えてあげようと思ったのだ。 「春季のエロいちくびは、白のレースに映えるだろうな」  ものすごく恥ずかしいが、誕生日プレゼントに春季は、白いレースのセクシーランジェリーを通販サイトでポチッた。届いた実物は、ものすごくエロかった。コレを今日一日カバンに入れてあったのだ。ヒヤヒヤするのも仕方ないだろう。  改めて鏡で確認する。ちくびを隠すためにあるはずのブラジャーなのに、ちょうどそこのところが割れている。  蓮に育てられた、ふっくら美味しそうなピンクのちくびが、白いレースから透けて見えている。少し動くとチラリと隙間から見えたりする。本当に、いやらしい。  視線を下におろすと、透け透けの白いレースから、春季のちんこがかろうじて収まっているのがわかる。背後には、レースの蝶から細い紐が尻の割れ目を通ったTバックになっている。両サイドはレースのリボンで留められていた。隠す気ゼロのセクシーランジェリーだ。 「あとは、これをつけて行こう」  春季の手には、同じく白いレースのリボンが握られていた。首にリボンを蝶結びにして、曲がっていないか確認すると、春季は覚悟を決めて寝室へ向かった。 「蓮……お待たせ」 「春季、遅かっ……た」  ボトリと、蓮は手に持っていたミネラルウォーターを落とした。キャップはしていたので、零しはしなかったが、視線が春季に釘付けである。 「れ、蓮が白のレースが良いって言ってたから……やっぱり、変かな?」 「すっげぇ、エロい。最高の誕生日プレゼント。こっちに来て、じっくり見せて」 「う、うん」  蓮の目がすでに獲物を見つけた獣の目をしている。ギラギラした視線は、春季から一瞬たりとも外れない。  蓮は、春季の首筋に手を這わせると、首元を飾るリボンを見て「可愛い」と囁いてから少し微笑んだ。  蓮の視線と指先が、じりじり下がっていく。そっと胸のレースの割れ目を開いて、ちくびがちょこんと顔を出すと、人差し指でツンと弾く。 「んっ♡ ふぁ♡ くぅん♡」  蓮に弄られてコリコリになったちくびをみて、満足げに両方のちくびにキスを落とすと、蓮は、つぅーっとなぞるように下に右手をおろしていく。面積のせまいレースの中にキツそうに収まっている、反応しはじめた春季のちんこの上で止まった。 「透けて見えてる。エロ」 「ふぅん♡」  指先で先端部分をツンツンされたあとに、袋をやわやわと揉まれて、春季は甘い吐息を漏らした。勃ち上がったちんこが、白いレースを押し上げる。蓮に可愛がられると、鈴口から溢れた透明な液体でぺたりと張り付いて、さらにいやらしさが増した。  蓮が「後ろも見たい」と言ったので、春季はゆっくり後ろを向いた。 「……コレはヤバい」  蓮の声が少し掠れて聞こえた。両手で揉むように春季のお尻を掴むと、くぱぁとアナルを晒される。 「やぁん♡」 「今日はこのままヤれるな。ベッドにあがって四つん這いになってくれるか? 舐めてやる」  蓮はそう言って春季のアナルを擽った。 「ひん♡」 「ヒクヒクしてるぞ、春季」 「れんのイジワル」  春季はそう言いつつ、蓮に言われた通りにベッドにあがると四つん這いになった。 「いい眺め。そうだ、プレゼントのリボン解いてなかったな」  春季がつけたリボンを蓮は外すと、そのまま春季の手首を縛った。 「バースデー仕様だな。いただきます」  蓮はそう言うとぺろぺろ春季のアナルを舐めはじめた。 「はぅん♡ ぁあ♡ くぅん♡」  熱心に舐められ、舌先を潜り込ませてくる蓮に、春季は自然と腰を振っていた。春季のちんこはすでにレースからはみ出して、腰の揺れと一緒に涎を垂らしながら揺れている。物足りなくなってきた春季は、半泣きになって蓮に強請った。 「れん、れんっ♡  もぉ、挿れてぇ」 「春季、よく言えたな」  ピト、と熱い蓮のペニスが春季の後孔に押し付けられた。 「あんっ♡」 「クッ!」  亀頭がグプッ、と春季のナカに入り込むと、慎ましく閉じていたアナルが蓮の大きなペニスに合わせて大きく口を開いた。必死に頬張る春季のアナルがもぐもぐと動く。なかなか動いてくれない蓮に、涙目で春季は振り向いた。そこには、雄の目をしてソコを凝視する蓮がいる。 「れんっ、おねがいだから、おくまできてぇ♡」  涙を浮かべて見つめる春季に気づいた蓮は、お詫びに目尻にキスを贈ると、グッと腰を入れてきた。 「ああっ♡」 「春季、綺麗だ」  背中をしならせて、快感に喘ぐ春季は、自分のナカにいる蓮を強く感じていた。前立腺を抉るように奥に進んでくる灼熱の杭に、早く早くと春季の内壁は招き入れる。 「ふぁ♡ ぁあん♡  ひぅっ♡」 「もうすぐ、春季の好きなトコロに届くぞ」 「───っ♡」  バチンと肌のぶつかり合う音を立てると、蓮のペニスが春季の最奥をグリッと抉った。その衝撃で、春季はピュッと白濁を放つ。腕の力が抜けた春季はペショリと崩れ落ちたが、腰だけ上げているというエロい体勢になった。 「春季、トコロテンしたのか。可愛いな」 「ひぃん♡ ちくび弄っちゃだめぇ♡」 「春季の気持ちいいトコロ、全部弄ってやる」 「やぁん♡」  蓮は、春季の背中に吸い付いて、いくつもの花びらを残していく。下着の蝶が花びらと相まって、春季の艶やかさを増している。  春季は、蓮がチクチクとキスマークを背中につける感触と、ちくびを虐められることで得られる快感で、アナルをヒクヒクさせた。蓮のずっぽり嵌っている長大なイチモツをうねるように刺激する。蓮の興奮の脈動を感じるのに、動いてくれない。 「うごいてよぉ、れんのいじわるぅ」 「んー、春季がうねって気持ちいい」 「れーん、オレのナカをごしごし擦って、奥にビュービュー種付けして?」 「───っ! 春季っ」 「ひゃっ!」  ナカの蓮が、ビクン! と大きくなったかと思うと、繋がったまま春季をコロンと転がして正常位にした。喰らいつくように、激しくディープキスをしてくる。シュルリと手首のレースのリボンを外された春季は、蓮にしがみついてキスに必死で応えた。 「んん♡ はぅ♡ んく♡」  混じりあった唾液を飲み込んだ春季は、オネダリするように腰を動かして、ちんこを蓮の割れた腹筋に擦り付ける。 「俺も、そろそろ限界」 「れん♡ れん♡」  いつもより強い圧迫感を内壁で感じながら、蓮の情熱的な腰使いで犯される。最奥を激しく突き込まれて、甘い声で啼く春季は、最後にギュッと蓮に抱き込まれて押し付けるようにナカで射精されると同時に達した。  二人の荒い息のなか、春季はなんとか言葉にする。 「たんじょうびおめでとう、れん」 「ありがとう。愛してる……春季」  蓮の優しいキスを受けながら、春季は擽ったそうに微笑んだのだった。      

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