「っ……！」 「あは、いい顔しますね」 　そのまま布越しに乳輪あたりを円を描くように撫でられて、直接触られていないのにどんどんと主張していく乳首を見て矢田は満足げに笑う。 　触って欲しくて震えだすのではないか、というタイミングを見計らったかのようにぴんと主張しきった乳首をこねると、長谷の身体が大きく跳ねた。 　そのまま摘んだり転がしたりするたびに、自分の意志とは関係なく身体が動いてしまう長谷を自らの身体で押さえつけながら同じ箇所ばかりを攻め続けていると、長谷が口から抑えきれない喘ぎ声を漏らしながらびくびくと震え、矢田の身体に陰茎を何度も擦り付けた。 「あれ、部長……」 「い、言わないでくれ……」 　矢田が無言で長谷のボクサーパンツをずり下ろすと、硬度を失った陰茎にてらてらと光る液体が白く纏わりついている。 　糸を引くそれをわざと舐めてから、矢田が意地悪そうに笑った。 「まさか乳首の刺激でイったんですか？」 「ち、ちが……」 「違うんですか？もしかして……俺の身体使ってオナってたんですか？」 　わかりやすく赤くなる長谷を見て、矢田は嬉しそうな表情を見せる。 　たぶんきっと、部長をここまで翻弄しているのは俺ぐらいしかいないだろう。 　優越感にも似た感情がふつふつと湧き上がるのを感じた矢田は、そのままアンダーシャツも脱がせ、長谷は靴下一枚残して後は何も着ていない状態になった。 「……部長」 「なんだい」 「早くハメたいです」 「いいよ」 　ちょっと待って、だとかまだ心の整理が、だとかいう言葉を想像していた矢田は目を丸くする。それを見た長谷は目を細めながら、自ら脚を開いた。 「さっきトイレ行った時に、ついでに慣らしたんだよ、ココ」 「は……？」 「俗っぽい言葉を使うと、即ハメオッケーってやつかな」 　普段遊んでいるらしいとはいえそういったことを言わなさそうな部長が、形のいい唇から淫猥な言葉を紡いだ衝撃と、部長もすぐにしたいと思っていたのか。という驚きで矢田がしばらく固まっていると、彼自身が持ち上げている布越しに長谷が陰茎を触る。 「ほら……矢田くんだって早く挿入りたくてたまらないだろう、僕に……」 　珍しく強気な長谷の姿を見た矢田は、カチャカチャと音を立てながらベルトを外すと、下着とズボンを一気にずり下ろし爆発寸前の陰茎を取り出した。 「今日は随分煽るんですね……譲さん」 「たまには恵介くんに大人なところを見せなきゃな、と思ってね」