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第4話 ~魔王、食事管理される~
うっンと静かにあえいでいる音を聞きながら、料理を作る
魔王が何が好きかわからないが……ハンバーグを作ることにした
魔法で、画面を出しながら、愛しい花嫁が喘いでいるのを聞く
魔王の可愛い抵抗で、声を出すまいという顔にもしびれるが、私は素直にあえでいる魔王が好きだから……スライムの角度を変える
「なんで、まえがうごくの 中をこすらない……で……とまれ!やめろ」といいなんてかわいい声をしているんでしょう
さすが、私の花嫁は今日も可愛いですねと手袋を外しながら料理をする
「おっと、これはいけない気持ちよくなりすぎてうまく食べられなくなるかもしませんね」……悪びれない顔で呟く
さぁ、あとは焼くだけですね…… あぁ早く魔王のすべてを私だけのものにしたい……
魔王の名前を早く終えてほしい……だって早く名前を呼ぶだけで達してしまう
魔王が見たいからーーー
「魔王様、食事ができましたよ……」と声をかける
魔王は意識を失っているかのように目をつぶり、スライムの動きだけは休まることなく動いている
(はぁ~と嬉しいため息をつきながらもこのままでは冷めてしまいますね)と
近くの机に、ハンバーグとスープを置く
おいしそうな太ももをかじると
「っつ、なんで……」
「起きましたか?スライムとのお遊びはここまでにして、食事をしますよ」と
お姫様抱っこをし、近くの丸いテーブルにつく
*
*
*
*魔王の思い*
膝に縦抱きで座らせられると、
「もう、気持ちいのはわかりますが、夫を無視してはいけませんよ」と角をかじられるいや、噛まれたのだった
スライムはいつの間にかなくなり
「さぁ、まずスープから食べましょうね……」と当たり前のようにスープをさしだしてくる こんなヤバい奴のものなんて食べるわけないだろう
「魔王……食べなさい それとも、歯を抜かれ、無理やり入れられるのがお好きですか?」というと
魔王は渋々と、口を少し開ける
そうしたら、勇者の指を無理やりその隙間に入れてきてこじ開ける
そして、抵抗もむなしく喉を通っていくスープは
今まで食べてきたスープのなかで一番においしかった
おいしいと思わず思ってしまった自分を恨めしく思いながら 少し顔にも出っていたようだ
「おいしいですか?」といいながら頭を撫でる
満足そうな顔をしているエルフ
「ゆっくり、やけどしないように、飲んでくださいね」と言いながら
喉を上から下へ、触る
それはまるで俺の体の中まで浸食できているのを確認しているかのようだった
ハンバーグを切り分ける手をぼっーと見ながら、デミグラスソースの香りがする
(俺は、今も昔も誰にも、料理をしてもらえなかった……魔王になってからはとくに、誰が俺の座を取ろうとするかわからないから、食事は最小限に見えないところで食べていたでも不思議と、魔王になってからのほうが寂しくはなかった あたりまえに、家族の愛を求めなくてもよくなったからだ)
「さぁ、どうぞ」と銀のスプーンを差し出し怒られないように口を開ける
ソースまみれになった口をかいがいしく拭く
俺が魔王出なければ、とっくのとうに惚れていることだろう……
その対象が俺じゃなければ……微笑ましいとさえ思っていたかもしれない
だが、先ほどのスライムの件は、絶対忘れない。
あの屈辱は絶対に晴らさなければ……絶対殺してやる!!屍となったエルフを想像すること、屈辱を逃がす
食べ終わったところ 背中をさする
俺の事を赤ん坊だとでも思っているのだろうか……
そして、30分くらい対面抱きにされる
俺は抵抗しようとしたら、アキレス腱をさわりながら、
「おとなしくしてください」と言われ、押し黙る
魔力が使えない今、怪我をしても自分で治すことはできない
疲れていたのか、俺は意識を手放さないように、瞼を持ち上げようとするが、俺の意志とを無視するかのように暗くなる
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